七転び八起きならぬ“四転び五起き神話”で知られる元ジュニアフェザー級チャンピオンの洪秀煥(ホン・スファン/53)さんが、今年10月に公開されるソン・ヨングク監督のコメディ映画『最後の晩餐』で俳優デビューする。
洪さんはこの映画でヤクザの組長、チャン・ドクテ役を演じる。映画の冒頭に太ももをナイフで刺され、松葉杖をついたり、車椅子に乗った姿がほとんどだが、台詞もそれなりに多く、存在感のある助演だ。
16日、全羅(チョルラ)北道・群山(クンサン)で、初めての撮影に臨んだ洪さんは、新人らしからぬ自然な演技で現場のスタッフたちを驚かせた。
ソン監督は「チャン・ドクテは洪さんが持っていた従来のイメージをすべて覆してしまうほどコミカルなキャラクター」としながら、「プロの役者ではないが、表情や動きが良く、キャスティングした甲斐がある」と語った。
洪さんは昨年公開された映画『男子生まれる』でチョン・ジュンのボクシングコーチを務め、映画に携わったことがあるが、俳優として出演するのは今回が初めてだ。洪さんは「実際に演技をしてみると、ボクシングよりも大変で冷や汗をかいてしまった」と語った。