カンヌ国際広告祭に韓国作品136本が挑戦

 フランス南部の休養地カンヌで、世界の広告クリエーティブの祭典が始まった。

 世界最高峰の広告祭であるカンヌ国際広告祭が15日に開幕した。今年で50回目を迎えるカンヌ国際広告祭は、クリオ、ニューヨークフェスティバルと共に世界3大広告祭と呼ばれ、その中でも最も長い歴史と権威を誇る。

 カンヌ国際広告祭は毎年世界の広告の流れを紹介し、今後のトレンドを占う舞台として世界の広告クリエーターの注目を集めてきた。伝統的にヨーロッパと南米の広告が強さを見せてきたが、今年は韓国の広告会社の勢いがこの小さな都市を驚かす見通しだ。

 昨年、韓国は4年間の“無冠の沈黙”を破り、フィルム部門で韓国マクドナルドのCM『バスで』(レオバーネット制作)、サイバー部門で映画『酔画仙』のホームページ(オールエム)がそれぞれ銀獅子賞を受賞した。

 過去に韓国は、1990年に東遠(ドンウォン)産業の企業CM『海が好き』(オリコム)、1998年に大宇(テウ)自動車「レガンザ」のCM(ウェルコム)などがフィルム部門で受賞している。

 カンヌ国際広告祭はフィルム、プレス&ポスター、サイバー、メディア(メディアの使い方)に、昨年からダイレクトマーケティング(郵便物、電子メールなどのダイレクトメール)が加わり、計5部門で構成されている。部門別に大賞(グランプリ)、金、銀、銅賞が授与される。

 世界40カ国から約8000人の広告クリエーターが参加する今年の出品作は計1万6392本。1988年、フィルム部門に6本の作品を出品してカンヌ国際広告祭に初参加した韓国は、今年、プレス&ポスター部門の83本とフィルム部門の40本をはじめ、計136本を出品した。

 広告祭全体の出品作数は世界的な不況の影響などから、昨年より859本減少したが、韓国の出品作は昨年より7本増えた。

 第一(チェイル)企画が25本と最も出品数が多く、続いて金剛(クムガン)企画が10本を出品した。国内の出品作からは、サムスン電子の企業CM、東西(トンソ)食品のコーヒーミックス、鄭雨盛(チョン・ウソン)が登場するパリクロワッサンの「パリバゲット」のCMなどがフィルム部門にエントリーされた。

 また、昨年6月に光化門(クァンファムン)を熱くした『レッドデビルキャンペーン(Be The Reds Campaign/スピード011)』が、メディア部門に出品された。

 1991年から1人ずつ審査委員を輩出してきた韓国は今年、オリコムの李ヒョンファ局長がプレス&ポスター部門の審査委員に選ばれた。

 カンヌ映画祭が開かれた会場「パレ・デ・フェスティバル」で行なわれるカンヌ国際広告祭は、21日のフィルム部門の授賞式を最後に閉幕する。

魚秀雄(オ・スウン)記者
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