「韓国の人々が、自国の映画を通じて文化的な独創性を守っていこうとする情熱に深い印象を受けました」
第3回ソウルフランス映画祭(6月13~23日)に合わせて訪韓したフランスの俳優、ヴァンサン・ペレーズ(41)は16日、最近問題になっているスクリーンクォーター制に関して「韓国の映画人たちの文化の多様性に対する行動に連帯感を感じる」と語った。
ヴァンサン・ペレーズは今年のカンヌ国際映画祭のオープニング作品『ファンファン・ラ・チューリップ』の主人公。ルイ15世の時代を描いたアドベンチャーコメディーだ。ヴァンサン・ペレーズはウィットがあって勇敢な近衛隊員としてペネロペ・クルスと恋に落ちる。
今回の映画祭でも上映される『ファンファン・ラ・チューリップ』は、武術やアクションシーンが多いが、元々フェンシングが趣味のヴァンサン・ペレーズは、新たに網渡りや曲芸をマスターし、スタントマンなしで撮影を行なったという。
「私が演じたキャラクターのファンファンは、自由を追求する人物です。台詞はもちろんですが、ジェスチャーでもそうした気質を見せようと思いました」
ロマンチックな映画を中心に出演してきたヴァンサン・ペレーズは、国際的に最も知られるフランス人俳優だ。訪韓は『インドシナ』(1992)の韓国公開以来、10年ぶりだ。
ヴァンサン・ペレーズは昨年、『PEAU D‘ ANGE』で監督デビューした。俳優から監督に転身して得たものは何かを尋ねた。
「生まれ変わったとでも言いましょうか。10年間にわたって準備してきましたが、それでも学ぶことが多かったです。私の長所と弱点がそっくりそのまま現われました。
まだ監督に対する意欲が残っていて、最近も多くのプロジェクトを準備しています」