14日午後、ソウル・駅三(ヨクサン)洞のLGアートセンターのロビー。
演劇女優の尹石花(ユン・ソクファ)さんが今年4月に養子に迎えた息子のスミン君を抱いて、観客の祝福を受けていた。
この日は尹さんが制作・演出したミュージカル『サタデー・ナイト・フィーバー』のアンコール公演初日であり、スミン君の生後百日のお祝いの日でもあった。
尹さんはホールのロビーにペクソルギ(うるち米の粉を蒸した餅) と飲料水を準備し、「公演会場での百日祝い」を行った。
観客約1000人が公演の前後や幕間に尹さんのところに駆けつけ「百日おめでとうございます」とお祝いの言葉をかけた。
「100日前、とても珍しい夢を見たんです。私が大好きな映画俳優のリチャード・ギアの家に遊びに行き、お話ししたり、散歩したりしたんです。とてもいい夢だったので、日付を覚えていたのですが、後でそれが3月7日、息子のスミンが生まれた日だと知りました」
月間『客席』代表を務める尹さんは、ミュージカル『サタデー・ナイト・フィーバー』の稽古に入る直前まで、一人芝居形式のコンサートと並行して小劇場『精美所』を建設し、演劇の制作まで手がけ、ここ1年間休む暇もなかった。最近、渡米して母の葬儀も執り行った。
それでもさっそうとしている。“尹石花フィーバー”はとどまるところを知らないようだ。
「帰宅すると、スミンの面倒を見て、明け方の3時か4時ごろに寝ます。夜でも疲れていない時は、スミンを連れて義母(82)を訪ねることもあります。実母が亡くなってから、義母のことがなお更大切に思えるようになりました。
忙しいですが、それでもスミンを見ると疲れも吹き飛びます」