春香(チュンヒャン)こと李ヒョジョン(20)が、3年ぶりに復活する。
普通の学生に戻った李ヒョジョンは、18日(第65回)からKBS第2テレビの時代劇『張禧嬪』に、仁顯(インヒョン)王后に仕えるムスリ(召使い)役で合流する。
2000年に林権澤(イム・グォンテク)監督の映画『春香伝』でデビューして以来、初めてだ。「春香お嬢様」から「ムスリ」に身分は変わったが、李ヒョジョンはまったく気にとめていない様子だった。
「まだ新人ですから。久しぶりの演技なので緊張もしますし、何が何でも主演というよりは、小さな役でも記憶に残るような演技をしたいです。それでこそ、後になって主演を務めた時にもっと上手くできるでしょう」
春香から脱皮したい彼女の心境を理解できないでもない。『春香伝』に出演してからだいぶ経つが、「李ヒョジョン」よりも「春香」という名前のほうが通じるからだ。
17歳で“巨匠”に抜擢され、誰よりも華麗なデビューを飾ったせいだ。街中でも「李ヒョジョンだ!」と言われるよりは、「どこかで見た顔なんだけど…、あの子、春香じゃない?」と小声で言われることが多い。
「初めての映画が何しろ大作だったので、春香のイメージを完全に無くすことはできないと思います。『春香伝』に出演してから、しばらく活動を休んでいたのもそのためです。春香のイメージがとにゥく強いので、他のどんな役を演じてもぎこちなく見えると思ったからです」
李ヒョジョンは普通の衣装を着るより、韓服姿のほうが視聴者に自然に受け入れられると考え、『張禧嬪』を選んだと説明した。18日から出演はするが、台詞のある本格的な演技をするのは25日以降だ。
「今放送されている『甲戌換局』は、ちょうど私が歴史の本で勉強していた部分です。なので、いつも歴史の教科書をシナリオと一緒に比較しながら読んでいます。私が演じるムスリは、目立ったキャラクターではないのですが、後に仁顯王后を支える情のある女性なので気に入っています」
若くしてスターになったが、李ヒョジョンから悪い印象はまったく受けなかった。むしろ同年代の女優たちに比べて謙虚に見えた。
「『春香伝』のオーディションを受けたのが中学3年生の時でした。あの時の私は演技に対して何も知りませんでした。ただ芸能人になりたかっただけなんです。それから1年間、撮影に打ち込んで映画祭にまで出席して、本当に多くのことを直接肌で感じて学びました。演技者としての目標もその時に立てました。
どんな目標かって?それは秘密です」