朴ソヒョン「年下男に片思いする独身女性を演じます」

 サンダルの間から、彼女の足の指を見た。バレリーナの頃のまめの痕は残っていなかった。その代わり、透き通るような血管が浮き出ていた。

 月曜から土曜まで、午前9時から放送されるKBS第2テレビの朝ドラマ『バラの垣根』(李ソンヒ脚本、ペ・ギョンス演出)で2年ぶりにドラマに復帰する朴ソヒョン(32)だ。

 「1992年にけがをしてバレエを辞めて以来、10キロ太りました。石のように固かったふくらはぎは今では豆腐みたいにやわらかくなりました」

 「10年前は39キロだった」と元バレリーナは笑顔で語った。

 梨花(イファ)女子大学舞踊科4年生の時、中間テストの実技試験で足首のじん帯を痛め、それが人生を変えた。

 93年から暇つぶしにレポーターを始め、芸能活動を通じて自分でも知らなかった才能を開花させ、タレント、ラジオDJ、バラエティー番組の司会としてすっかりおなじみになった。

 今もSBSテレビ『瞬間捕捉・世の中にこんなことが』の司会と毎日電波に乗るSBSラジオ『朴ソヒョンのラブゲーム』のDJを務めている。

 「先週は3時間以上寝た日がありませんでした。毎日放送されているラジオ番組のDJに、司会を務めるテレビのバラエティー番組も週に2回。その上、ドラマは月曜から土曜まで放送されるんですよ。体がいくつあっても足りない状態です」

 朴ソヒョンは今回、31歳の漫画家、カン・ジェギョンを演じる。自分よりはるかに若い男性に心を奪われ、片思いするおっちょこちょいな女性だ。

 「ラジオDJやバラエティー番組の司会は地でやっています。でもドラマは100%私の意思とは関係なくPDと脚本家が望むキャラクターに合わせなければなりません。それでも自分が知らなかった自分の一面を発見する楽しさ、他人を演じる面白さがあります。だから辛くても耐えられます」

 今回演じる独身漫画家の顔が、芸能歴10年のタレントの顔に一瞬、重なった。

魚秀雄(オ・スウン)記者
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