SBSが社運を賭けて沈銀河に熱烈ラブコール

 「沈銀河(シム・ウナ)しかいない!」

 SBSテレビが沈銀河のキャスティングに総力をあげている。9月に放送が予定されている大河ドラマ『王の女』(ユ・ドンユン脚本、金在衡(キム・ジェヒョン)演出)の主人公に沈銀河をキャスティングしようと必死だ。

 『王の女』は時代劇の大御所、金在衡プロデューサーが『女人天下』のゴールデンコンビ、ユ・ドンユン氏と再び呼吸を合わせる作品。朝鮮宣祖と光海君の執権期を中心に、壮絶な内憂外患の時期に朝鮮の天下を左右した女性たちを描く。

 SBSは沈銀河を中心にキャスティングを進め、周辺人物を通じてカムバックの意思を慎重に打診してきたが、今後は本人との接触を試み、沈銀河のOKを得る構えだ。

 SBSが沈銀河のキャスティングに必死なのは、MBCが大物女優、李英愛(イ・ヨンエ)の獲得に成功したからだ。

 李英愛が24日、『王の女』の裏番組となるMBCテレビの大河ドラマ『大長今』(李丙勳(イ・ビョンフン)演出)の主演に決まると、SBSは「李英愛に対抗できる女優は沈銀河しかいない」という結論に達した。2本のドラマは『大長今』が一カ月早くスタートし、月・火曜日の同じ時間帯に放送される。

 すでにSBSドラマ側は、沈銀河の連絡先や居場所などを把握するために動き出し、出演料やその他の待遇については無条件で最高待遇を保障するという意向も関W者などから伝えられた。

 今回のキャスティングは沈銀河の希少性とトップスターとしての礼遇を考慮し、金喜善(キム・ヒソン)がSBSテレビのドラマ『窈窕淑女』(9月放送予定)で受け取る出演1回につき1500万ウォンの条件を超える2000万ウォンプラスアルファの額が提示される見込みだ。

 『王の女』は100回以上にわたって放送されるため、沈銀河は最低20億ウォンの額を手にすることになる。

 先月、朝鮮(チョソン)日報美術館で開かれた展示会で久しぶりに姿を現した沈銀河は、カムバックを問う質問に「まだよく分からないが、未来は誰にも分からない」と含みを持たせた。

 ある関係者は「カムバックの可能性が1%でもあれば手段や方法は選ばない。本人に復帰の意思がある程度はあるのだから、期待せずにはいられない」としながら、「最後の出演作となった『青春の罠』がSBSで放送されてビックヒットを記録しただけに、復帰第一弾にはSBSを選ぶのでは」と楽観した。

 SBSが2001年、金在衡プロデューサーの『女人天下』で李丙勳プロデューサー演出のMBC『商道』との正面対決で圧倒的勝利を収めたように、沈銀河という切り札で今回も圧勝するか注目が集まっている。

スポーツ朝鮮/ユ・アジョン記者
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