李政宰が『オー!ブラザーズ』で1年ぶりスクリーン復帰

 身も心もすっかり軽くなった。

 撮影真っ最中の映画『オー!ブラザーズ』(監督:金ヨンファ、制作:KMカルチャー、MASHフィルム)で、1年ぶりにスクリーン復帰する李政宰(イ・ジョンジェ/30)。

 京畿(キョンギ)道・両水(ヤンス)里・西宗(ソジョン)面の西宗小学校。2階建てのおの小学校の校庭に沿ってきれいな北漢(プッカン)江が流れる。

 東屋に座って映画の中で早老症にかかった弟を演じる李凡秀(イ・ボムス)の飾り気のない演技を眺めながら声高々に笑う。大声で笑うとひときわ細長く見える顔の表情。心身共に軽くなった印象だ。

 「体重はまったく変わらないんですよ。顔がちょっと痩せたようです」と、照れくさそうに笑った。

 『オー!ブラザーズ』は早老症の弟と世間知らずの兄の「何でも屋」2人が、温かい兄弟愛を描き出すヒューマンコメディ。

 李政宰は映画の中で早老症の12歳の弟ボング(李凡秀)の兄、サンウ役を演じる。興信所を経営し、不倫の写真を専門に扱って一発を狙う三流人生を送る。

 鄭雨盛(チョン・ウソン)と熱演した『太陽はない』以降、肩の力を抜いた李政宰の姿が見られる。

 「ここのところずっとラブストーリーが続いたので、ちょっと気分がダウン気味でした。今回は絶対に元気な役を演じたかったんです」

 『太陽はない』から約4年ぶりに兄弟として再会した李凡秀との呼吸は、作品の成否を左右するキーポイントだ。

 パートナーを組むのは2回目であり、演劇の練習をするように事前の呼吸合わせも十分で、実際の撮影では互いの目を見ただけでも相手の心が読み取れるほど、抜群の呼吸で成功を予感させる。

 インテリアや写真など、繊細な趣味の持ち主である李政宰は、不倫専門のカメラマンとして登場する今回の作品で、写真歴10年の技を披露することができて満足げな表情だ。

 いつの間にか三十路になり、独特のミステリアスな雰囲気にカリスマを加えた李政宰。そろそろ結婚をする年頃なのではという取材陣が質問をすると、返事に困った様子で「まだ次の作品は決まっていません」と言いながら軽くかわした。

 身も心も軽くなった李政宰の「飛翔」が期待される『オー!ブラザーズ』は、今年の夏までに撮影を終え、秋夕(チュソク/旧盆)頃の公開を予定している。

スポーツ朝鮮/両水里=チョン・ヒョンソク記者
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