宋康昊(ソン・ガンホ)の神がかり的な熱演は、1800億ウォン以上の価値?
宋康昊の主演映画『殺人の追憶』が、ハリウッド映画の大作を見事、打ち破った。
1日に公開された『X-MEN2』と争った『殺人の追憶』が、先月30日から4日までに記録した全国の観客動員数は約72万人(制作会社サイダス発表-全体累計136万3000人)。一方、今年の夏のハリウッド大作『X-MEN2』の公開5日間の成績は約50万人(ムービーラップ発表)だ。
『殺人の追憶』の純制作費は約35億ウォン。忠武路(チュンムロ/韓国映画の中心地)では平均以上の規模だが、1800億ウォンが投じられた『X-MEN2』と比べれば「スズメの涙」ほどだ。ところが結果は『殺人の追憶』の大勝利。メッセージ性、面白さ、感動の三拍子が揃っているためだ。
宋康昊の機転の利いたアドリブに観客たちは腹を抱えたと思えば、パトスまで感じ、ポン・ジュンホ監督の計算された演出は緩急の調節が完璧だ。
公開第一週目の成績を正確に当てた宋康昊は「作品に自信はあったが、ここまで熱烈に支持されるとは思わなかった」と喜びを隠すことができなかった。
現在の観客の推移からして『殺人の追憶』の興行成績は、驚きの一言だ。今も毎日、観客数が鰻登りに増え続けている。
先月26日には約15万人を記録したが、3日は全国で20万人が『殺人のヌ憶』を観るために映画館を訪黷ス。興行成功のバロメーターとも言える「口コミ」が、物凄い勢いで広がっている証しだ。
このままでいけば『殺人の追憶』は、8日にも損益の分岐点となる全国観客動員数200万人を突破する見込みだ。今月末に公開予定のハリウッド映画『マトリックス・リローデッド』とも堂々と張り合えるだけの勢いだ。
制作会社「サイダス」のノ・ジョンユン代表取締役は「観客動員の予想数を毎日上方修正している」としながら、「『マトリックス・リローデッド』の公開を控え、忠武路のプライドを守る自信がある」と語った。
すでに「国民映画」に浮上した『殺人の追憶』が、『友へ/チング』が打ち立てた全国約800万人の観客動員記録を塗り替え、韓国映画史の新たな1ページを開くかが注目される。