「1分30秒のシーンに8億ウォン!」

 薜景求(ソル・ギョング)、安聖基(アン・ソンギ)主演の映画『実尾島』の康祐碩(カン・ウソク)監督が、たった一場面のために8億ウォンを投じる。

 来春の公開予定で3月に『実尾島』のクランクインをした康祐碩監督は、7月13日に地中海のマルタ共和国へ向かう。

 マシュー・マコノヒー主演の海洋映画『U571』などの撮影が行われたスタジオMFSで、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)行きを命じられた「実尾(シルミ)島」隊員たちが、一夜がけの侵入作戦を繰り広げるシーンを撮影する予定だ。

 6泊7日の日程で約8億ウォンが必要となり、スタジオ5日間のレンタル料だけで7000万ウォンに達するという。薜景求などが乗る船の制作費だけで2億ウォン、宿泊などその他の必要経費として5億ウォンを見込んでいる。

 先月30日、実尾島で行われた制作発表会で康祐碩監督は「深夜の暗闇のシーンを実際の海で撮影するのは事実上不可能」としながら、「1分30秒の短いシーンだが、観客に最高の映像を披露するためにマルタ行きを決めた」と明らかにした。

 『実尾島』は総制作費として90億ウォンを見積もっている。

スポーツ朝鮮/チョン・サンヒ記者
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