日本列島を恐怖で包む映画『ボイス』が話題

 アン・ビョンギ監督のホラー映画『ボイス』が、日本列島を恐怖に陥れている。

 日本のゴールデンウイークの初日となった26日、日本全国250の劇場で公開された『ボイス』は、あまりの恐怖に抗議の電話が殺到するなど話題となっている。

 ハ・ジウォン、金ユミ主演の『ボイス』は、携帯電話にかかってきた正体不明の声を聞いて心臓発作で死ぬといった内容で、ビデオを見た後に死亡するという設定で全世界を恐怖に陥れた日本映画の『リング』とも比較される。

  『ボイス』の配給元であるブエナ・ビスタ側は、マーケティング費用だけで50億ウォンを投じるなど、『ボイス』に大胆な投資をした。

 すでにテレビCMは視聴者からの抗議が殺到したため、放送時間を深夜の時間帯に変更し、内容を差し替えた。白目をむいて恐怖に震える子役のウン・ソウが登場する『ボイス』のCMが、子供たちを夜も眠れなくなるほど怖がらせてしまったためだ。

 これと共に『ボイス』は日本の約1200カ所の映画館で上映前に「携帯電話の電源を切って下さい」とアナウンスを流しており、恐怖感をいっそう煽っている。

 『ボイス』の初回試写会時には、2000席規模の劇場が、上映2時間前に全席が売り切れ、『ボイス』というタイトルの小説も出版された。

 この勢いであれば、日本の120カ所の劇場で上映された『シュリ』の記録を軽く塗り替えて韓国映画史上、日本での最高ヒットとなるのではと期待されている。

 上映館数と現在の勢いからして200万人の観客動員は可能ではないかという分析だ。観客収入と版権など、すべてを合計した場合、約200億ウォンの利益が見込まれる。

 『ボイス』は日本以外にも米国のパラマウント社と100万ドルでリメーク版権契約が推進中で、香港やマレーシアなどの東南アジアをはじめ、フランス、英国などのヨーロッパ諸国とも交渉が進められている。

スポーツ朝鮮/李ユヒョン記者
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