「そして12月31日の夜、3人で食べた1杯のかけそばがとても美味しかったということ…3人でたった1杯しか頼めなかったのに、そば屋の主人が『ありがとうございました!良いお年を!』と大きな声で言ってくれたこと…」(栗良平『一杯のかけそば』より。京畿(キョンギ)道・坡州(パジュ)市、ぺ・ジェイさん)
「名前や形に縛られてはいけない…真理とはそんなものをすべて超越するものなのだから。すべてでありながら、すべてではない、そんな風に心を空にして生きなければならない」(チョン・ヒョンギョン『結局は美しさが私たちを救う』より。ソウル・長位(チャンウィ)洞、李チンジュさん)
2000年5月、自分のホームページに心に残る言葉を載せ、これを知人に送ったことから始まり、現在は会員80万人を持つまでに育った「コ・ドウォンの朝の手紙」というウェブサイトが、「本を読んで下線を引こう」というユニークなイベントを行う。
元大統領府演説秘書官出身のコ・ドウォン(53)さんは、「朝の手紙を送ることにしてから、現代人が暖かい感性を分け合うことに飢えていると感じた」とし、「下線を引いた本を読むということは、その本と下線を引いた人を同時に読むことになるので、新たな形式の“分け合い”になるのではないかと期待している」と話す。
「深い意味と感動、魂を呼び覚まキような言葉を見逃さず、下線を引いておけば、その本と下線は生きた人間のように後々まで読者に語りかけてくれます」という内容の2月5日付けの「朝の手紙」で始まった「本を読んで下線を引こう大会」。同イベントには現在まで50人あまりの朝の手紙の受取人から約200冊の下線を引いた本が送られてきている。
今回のイベントの最終締め切りは5月31日。寄贈された本は、今後建てられる予定の「朝の手紙図書館」に所蔵される。賞金やモンゴル旅行なども贈られる予定。
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