ドラマ『張禧嬪』で淑嬪崔氏役を演じる朴イェジン

 朴イェジン(22)はスクリーンデビュー作の『女高怪談 二番目の物語』で冷淡な役を見事に演じて好印象を残した。しかし、その後『突破してこそ生きる』、『狂詩曲』の相次ぐ興行失敗を経験した。そんな映画があったのかと言われるほどだ。

 その朴イェジンが先週からKBS第2テレビのドラマ『張禧嬪』(水・木曜日、午後9時55分)に投入された。視聴率が10%前後に低迷している『張禧嬪』が、打開策として朴イェジンを投じたわけだ。

 「昨年10月に放送されたドラマ『あなたを知ってから』が終了してから、しばらく休んでいました。映画もたくさん観て、本当にゆっくりと休みを取りました」

 口調や行動がストレートな朴イェジンが『張禧嬪』で演じる役はムスリ(宮女に手水を運ぶ女官)。しかし肅宗(スクジョン)の寵愛を受け、淑嬪(スクビン)崔氏となり、その後、廃位された仁顯王后(朴ソニョン)を復位させる。張禧嬪とまったく対照的な正直で優しい性格の人物として描かれる。

 朴イェジンはトップレベルの女優ではないが、100回放送予定のドラマがまだ半分も終わっていないだけに、制作陣が彼女にかける期待も大きい。

 しかも、50%近い高視聴率を誇った同時間帯のSBSドラマ『オールイン』もちょうど終了した。朴イェジンにとっても重要な「ターニングポイント」になる機会だ。

 「お休みを頂いている間に、自分ェ上手く演じることができるものは何かって考えてみたんです。そうしたら淑嬪崔氏というキャラクターにたどり着いたんです。この役ならベストを尽くせると思って出演を決めました」

 朴イェジンは初収録でむちを打たれる場面を演じた。仁顯王后が張禧嬪の息子に贈る服を代わりに渡す役を務めたが、服から針が発見され、「陰謀説」に巻き込まれる。

「時代劇は初めてなので本当に難しいです。まだ独特の台詞にも慣れていませんし、上の位の人と話す時の視線や動作もぎこちなくて…、先輩たちから熱心に学んでいます」

 朴イェジンはムスリの服がとてもみすぼらしくて驚いたと言う。

 「あんな服を本当に着ていたのかと思ったくらいです。生地も模様も悪くて…」。すると「もうすぐ淑嬪の服を着られます。中殿が追い出されるんですよ」と嬉しそうに笑った。

韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
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