女優の沈銀河が朝鮮日報美術館で東洋画展示会を開く

 女優の沈銀河(シム・ウナ)さんが、画家として帰って来る。

 沈銀河さんはこれまで絵の活動を共にしてきたC東洋画同好会の会員らと展示会を開く。展示会は22日から27日まで、ソウル市・太平路(テッピョンロ)にある朝鮮日報美術館で開かれる。

 沈銀河さんは同好会の会員18人が参加する今回の展示会で、海松の絵2点を出品した。

 2000年の引退以来、東洋画を学んできた沈銀河さんは、これまでに四君子(竹、蘭、梅、菊)などの基本を修了し、ソウル市・清潭(チョンダム)洞のM画室で集中授業を受けてきた。特に今回の展示会を控えて先月一カ月間は、外出もせずに絵だけに集中してきたという。

 沈銀河さんを指導するのは1945年に中国へ移住し、中国東洋画の巨匠である周昌穀、黄賓虹に師事したM氏。40年あまりの中国生活を終えて帰国し、国内外で活発に活動する東洋画の大家だ。

 中でも松の絵で東洋画壇で名声を博したM氏は、沈銀河さんの画家としての資質を高く評価しているという。

 今回の展示会に出品された沈銀河さんの松の絵は、墨でやわらかく品のある背景を描いた上に松葉をリアルに表現した水墨・彩色画。墨の滲みを利用して松の荒々しい質感を巧みに表現しているという評価だ。

 中でも不要な描写を抑え、余白の美を生かしている点が印象的だ。細い枝を表現した力強い筆の勢いからして、沈銀河さんはキでにアマチュアの域を超え、相当な境地に達しているようだ。

 一方、沈銀河さんは長年のブランクにもかかわらず、映画界から10億ウォンの出演オファーを受けるなど、相変わらずトップ女優として多くのラブコールを受けている。絵を通じた彼女の「外出」が、果して活動再開につながるのか、その動向が注目される。

スポーツ朝鮮/チョン・サンヒ記者
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