ハッピーエンドで最終回を迎える『オールイン』

 ドラマ中盤以降、40%以上の高視聴率をマークし続けているSBSテレビのドラマ『オールイン』(崔完圭(チェ・ワンギュ)脚本、ユ・チョルヨン演出)が、3日(午後9時55分)で全24回の最終回を迎える。

 主人公の李炳憲(イ・ビョンホン/イナ)の壮絶な死で最終回を迎える予定だったが、「ハッピーエンド」を望む視聴者の意見に合わせて修正された。

 済州(チェジュ)島のソプジコジにある家の前。「残されたのは心に残った傷とこの家だけだが、大丈夫か」と言う李炳憲の言葉に、宋慧喬(ソン・ヘギョ/スヨン)はうなずき、二人の抱擁とキスでクライマックスを迎える。

 制作陣は「ハッピーエンドで終わってほしいという視聴者たちの声も無視できず、今まで待ち望まれていた再会と愛の成就で最終回を飾りたかった」と語った。

 最終回では、登場人物の複雑で微妙な関係が整理される。宋慧喬を巡って敵対関係にあったチ・ソン(ジョンウォン)と和解し、マフィアの手下であることが分かった金ビョンセ(マイケル)と絶縁する。不仲だったチ・ソンと朴ソルミ(ジニ)も友情を取り戻す。

 『オールイン』ホームページの視聴者掲示板には、6万3000件の意見が寄せられ、ドラマ人気を反映した。

 「シナリオがしきりに変わるので最終回が気になって仕事が手につかない」、「男女主人公のハッピーエンドで最終回を迎え、続編も作っトほしい」といった内容があるかと思えば、「作家が頻繁に視聴者の意見に振り回され、シナリオが何度も変わってラブストーリーが中心になってしまい、つじつまが合わない」、「三流の内容なうえに竜頭蛇尾な結末」といった批判も寄せられた。

 『オールイン』はノ・スンイルの同名小説『オールイン』を脚色した作品で、チャ・ミンスという実在の人物を素材に、小説の中の劇的要素のみを選び、新たな人物で再構成した。

 「成功と愛に一生をかけて勝負をする主人公たちの激動に満ちた人生を描いた物語で、視聴者が成功の意味を知る機会を提供する」という当初の制作意図が達成されたかどうかは未知数だ。

 カジノを背景にギャンブルと暴力を美化し、入浴シーンでは出演者の体毛が露出するなど、煽情性の是非も問われた。

 一方、ロケ地となった済州のソプジコジが観光名所として浮上し、ドラマの主題歌『初めてのあの日のように』の人気も同時に急上昇した。また、台湾からドラマ放映に関するオファーが舞い込み、中華圏に再び「韓流熱風(韓国ブーム)」を巻き起こすものと予想される。

朴瑛錫(パク・ヨンソク)記者
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