ドラマ『千年之愛』の成宥利「傷だらけのお姫様を演じます」

 成宥利(ソン・ユリ/22)は「私の演技はぎこちなくて直す部分が本当に多い。子供みたいな声が耳につく」と語った。

 そんな成宥利が22日から毎週土・日曜日に放送されるSBSドラマ『千年之愛』の主役としてドラマをリードする。

 1400年前の百済の義慈(エジャ)王の娘「プヨジュ姫」が、2003年に生まれ変わり、前世で成せなかった愛を探し求めるというファンタジードラマだ。

「武侠時代劇とコミックドラマが融合したストーリーに惚れて気経に出演に応じましたが、段々と臆病になりますね。撮影スタッフに対しても恥ずかしいですし…」

 成宥利は「アイドル歌手」のイメージのために、あえて「強い役」や「中性的なキャラクター」を選ぶと言う。「演技デビューから清純可憐な役を演じれば、これからもずっとそのイメージになってしまうからです」

 昨年末にMBCテレビのドラマ『負けず劣らず』で、陸軍の小将役を演じたのもこうした理由からだった。

「準備万端で臨みました。走っている馬に飛び乗るシーン以外は、代役は使いませんでした。直接刀を振り回したり、弓を射たり…」

 成宥利は撮影前からアクションスクールに通い、毎日4~5時間、トレーニングや乗馬、剣術を身に付け、さらには『グリーンデスティニー』や『アウトライブ 飛天舞』といった武侠映画を見て、素早いボディーコントロールを身に着ッようと努力したと言う。

 成宥利は姫役を演じているだけで、「ぶりっ子」とは違うと言う。「完全な『乞食姫』です。誰に対しても命令口調で口は悪いですが、服はいつも破れていて顔は傷だらけです」

 韓服(韓国の民族衣装)は不便だったが、未熟なアクション演技をカバーする助けにはなったと言う。

 「裾がひらひらして動作が大きく見え、不足な部分を隠してくれた」という成宥利は、刀を使ったシーンであちこちにあざができ、「提川(チェチョン)、安東(アンドン)での撮影の時はとても寒くて、ラブシーンの時に相手役(ソ・ジソブ/百済の将軍「アリ」が生まれ変わり、雑用などをして暮らすカン・インチョル)の髭さえ感じる事ができない程、口が凍るかと思った」と語った。

 17日に行われた試写会の終了後「上手くできたか分かりません」という言葉を何度も口にした。「役になりきろうと努力しましたが、感情移入に時間がかり、夜の撮影では、なぜあんなに早く日が昇るのか…」

「ドラマ『オールイン』で知り合った宋慧喬(ソン・ヘギョ)さんの演技は本当に上手です。熱心にモニターで私の演技を見ながらアドバイスもしてくれて、得るものが多いです」

 成宥利は「活発なキャリアウーマンの役を演じたい」と言う。そして、「ピンクルのメンバー同士で『おばさんになってからも続けよう』と約束した」と言う。

 積極的な言葉とは裏腹に「テレビ番組の司会を務める時の愉快な雰囲気とは違って、人見知りが激しい」と語った。

 「演出を手掛けて20年、沈銀河(シム・ウナ)以外に、これほどまでに美しい演技者は珍しい」と話す『千年之愛』の李グァンヒプロデューサーの言葉に彼女の顔は赤面し、髪の毛をかき上げる手もぎこちなかった。

朴瑛錫(パク・ヨンソク)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース