韓国映像資料院は3月17日から21日まで、李康天(イ・ガンチョン/1921~1993)監督回顧展を開く。
17日の崔銀姫(チェ・ウニ)主演の『無情』(1962)を皮切りに、18日は申栄均(シン・ヨンギュン)主演の『死んだ者と生きた者』(1968)、19日は申星一(シン・ソンイル)主演の『大佐の息子』(1968)、20日はデビュー当時の金振奎(キム・ジンギュ)が観られる『ピアゴル』(1955)、21日は金芝美(キム・ジミ)、許長江(ホ・ジャンガン)主演の『生きなければならない』(1965)が上映される。
李監督の代表作『ピアゴル』は、智異(チリ)山で暗躍するパルチザンの非人道的な蛮行と、女性隊員ノ・ギョンヒを取り巻く男性隊員間の葛藤、自由を切望する一隊員の脱走などを描いた反共映画だ。
分断と戦争を素材にした李監督の作品の中で、『ピアゴル』はパルチザンの組職内部で葛藤する共産主義者たちの人間的な苦悩を描いており、特に異彩を放っている。
1954年に『アリラン』でデビューした李監督は、許長江、金振奎、崔智姫(チェ・ジヒ)ら50~60年代に活躍した大物たちと作業を共にしながら、ラブストーリー、反共、時代劇などのジャンルで29本の映画を撮った。
回顧作品は午後2時から1回上映され、入場料は1000ウォン。問い合わせ(02)521-3147。