「みなさん、こんなことってあるでしょうか。これからはコーヒーを飲む時も、徹底して調べてから飲まなければならなくなりました。ソウル市内各所に置かれているコーヒー自販機のコーヒーが、美味しいです」。
「次に、考えるだけでぞっとするニュースです。昨日、全羅(チョンラ)北道・益山(イクサン)に住む33歳の金某さんが、母に事業資金を求め、母がこれを断り、キッチンに行ってしまうと、隅にあったバッドを持って、母に付いて行き、キッチンの隅に置かれてあったニンニクをつぶしました」。
KBS第2テレビで放送中の『ギャグコンサート』のコーナー、『オンジョリ(アウトサイドの意)ニュース』がユニークなコメディーで人気を得ている。固いニュースを伝えているかのように見えるアンカー役のコメディアン2人が、最後にとんちんかんな発言で“反転の楽しさ”を与えてくれる。
最後の部分で反れるとして、通称“5度折り”ギャグと言われる。『オンジョリニュース』を担当している女性コメディアンの金ジソン(31)とチャン・ウン(29/本名:チャン・ヒョウン)は正装をしている。揺るぎのない視線、正確な発音までアナウンサーそっくりだ。今月7日、KBSのスタジオで会った2人は、「アナウンサーになるのは本当に難しい」と口を揃えた。
「初めは何度も瞬きをしたんです。そしたら、先輩で女性コメディアンの朴ミソンさんが『台詞を100%覚えること、目線はカメラに固定するように』とアドバイスしてくれました」(金ジソン)。
「いくら『オンジョリ』でもニュースはニュースですからね。単語一つも間違えることなく台詞を覚えるためには、1週間がかかります」(チャン・ウン)。
澄ましてニュースを伝えていて最後の部分で壊れるために、金ジソンとチャン・ウンは1週間に3回は会議を重ねる。あらゆる日刊紙を広げては、頭を抱えること数十回。金ジソンは手垢のついた手帳を一つ、取り出した。誘拐、銀行強盗事件など、新聞記事がびっしり書き込まれている。
チャン・ウンは「録画しておいた『9時のユース』をまめにチェックするのは当然で、1週間ずっと新聞と格闘している」という。
「私が『20年間味噌汁を食べてきた加里峰(カリボン)洞の金某さんが…』とまで話すと、『ああ~もう飽きたって?』と、前もって“反転”を推測する観客がいらっしゃるんですよ。ファンの期待は高まるばかりなのに、頭がついていけなくて、大変なんです」(金ジソン)。
『オンジョリニュース』は昨年12月、チャン・ウンとコメディアンの金ジュンホがスタートを切った。その中、「スターバレー」所属の芸能人たちが途中下車することになり、金ジュンホが抜け、今年1月から金ジソンが緊急投入された。
予想を破って『オンジョリニュース』は一気に『ギャグコンサート』の人気コーナーとして定着した。金・チャンのコンビは「ギャグが理解しやすいため、中年層から愛されているおかげ」と話した。
今月2日の放送で「チョンミ、愛している」と公開的に告白したチャン・ウンは、放送がきっかけとなって、その女性と付き合うようになったという。チャン・ウンは「私たちの『オンジョリニュース』が『9時のニュース』を制するその日、番組で“プロポーズ”もするつもり」と抱負を語った。