スペイン映画の世界を堪能しよう

 スペイン映画の世界を堪能できる機会がやってきた。

 「スペイン映画フェスティバル」が3月14日まで、ソウル・アートセンターで開催される。「文化学校ソウル」とスペイン大使館が主管するイベントだ。ルイス・ブニュエルからアレハンドロ・アメナバールに至るまで、スペイン映画界を輝かせてきた監督たちの長・短編作品21本が韓国の観客に披露される。

 映画ファンの期待を最も集めているのはルイス・ブニュエルだ。ブルジョア・宗教など創作の自由を束縛するあらゆる規律に立ち向かい、映画的な闘争を続けてきたブニュエル監督の作品ではデビュー作の『アンダルシアの犬』(1929)とともに『皆殺しの天使』、『砂漠のシモン』などを素地にした5本が上映される。

 ルイス・ガルシア・ベルランガは韓国に初めて紹介されるスペインのコメディ映画の巨匠。代表作『死刑執行人』(1963)や、最新作『みんな監獄へ』を通じてスペイン的ユーモアを味わえる。

 カルロス・サウラの『カラスの飼育』(1976)やヴィクトル・エリセの『ミツバチのささやき』(1973)、『エル・スール』(1982)は、現実と幻想を重ねながら幼い少女の内面の成長を追う作品だ。起伏の激しかったスペイン現代史を描いた作品でもある。

 このほか、電信電話局に勤めながら趣味で映画を撮影、世界的な巨匠となったペドロ・アルモドヴァルの『セクリシア』(1982)、『バチ当たり修道院の最期』(1983)では前衛的な情熱を感じることができ、アレハンドロ・アメナバールやフリオ・メデムなど若手監督の溌剌とした想像力からは、スペイン映画の未来が読み取れる。

 入場料は1本につき2000ウォン。今月8日から21日まで全羅(チョンラ)道・光州(クァンジュ)でも開催される。問い合わせ(02)595-6002、(062)228-0246。

朴敦圭(パク・ドンギュ)記者
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