昨年、カンヌ、ベネチア国際映画祭で監督賞を受賞した韓国映画が、ヨーロッパ市場を攻略している。
今年のベルリン国際映画祭は、韓国映画の「変身した姿」を実感させる。ベルリン国際映画祭の映画市場である「ヨーロピアン・フィルム・マーケット」(EFM)で、先週一週間に締結された韓国映画の販売契約額は数十万ドルに上る。EFMの規模は昨年より約30%縮小されたが、韓国映画に対する海外バイヤーの関心は異常に高い。
シネマサービスは『公共の敵』を英国に、『火山高』をスカンジナビア3国に、『飛天舞』をイタリアにそれぞれ販売するなど計15万ドルの契約を結んだ。CJエンターテイメントも10万ドル規模の販売実績を上げた。
姜帝圭(カン・ジェギュ)フィルムの金ジンギュ氏は「大きな期待をせずに『オーバー・ザ・レンボー』、『夢精期』、『ブルー』の試写会を開いたが、非常に多くの関心が寄せられた」と語った。
韓国映画のブースを訪れたヨーロッパのバイヤーたちは、一日に最高で100人以上。『ロードムービー』のような作家主義的な映画を好む。
『復讐者に憐れみを』、『嫉妬は私の力』、『マッチ売りの少女の再臨』が人気を集め、10日に行われた『密愛』の試写会では、上映後、深夜12時にも関わらず1時間以上にわたって質問が続いた。
釜山国際映画祭プログラマーのチョン・ヤンジュン氏は「韓国の商業映画が多様なジャンルでさまざまな試みをしているのが人気の秘訣」としながら、「今年のカンヌ国際映画祭コンペ部門の出品作に選出されれば、さらに勢いが増すだろう」と語った。