朝鮮後期の天才画家、吾園・張承業(オウォン、チャン・スンオプ)の一代記を描いた映画『酔画仙』に登場した絵の数々は、主要キャストに劣らず輝いていた。画壇で活躍する中堅の韓国画家らが「韓国画の復興に一躍を担おう」と団結して絵を提供し、映画撮影を支えたためだ。
映画に登場した作品の展示会が開かれる。『酔画仙、絵で会う』展は、14日~3月30日まで、錦湖(クムホ)美術館で開かれる。
『酔画仙』の制作に参加した画家は、ソウル大・東洋画学科の李鍾祥(イ・ジョンサン)教授や朴大成(パク・テソン)画伯をはじめ、金善斗(キム・ソンドゥ)、孫連七(ソン・ヨンチル)、李鐘穆(イ・ジョンモク)、金謹中(キム・グンジュン)教授、趙舜鎬(チョ・スンホ)氏など。
李鍾祥教授は映画全般にわたって諮問を務める一方で、自身の作品の中から大型の十長生(長生不死を象徴した太陽・山・水・石・雲・松・不老草・亀・鶴・鹿の10種)屏風を提供した。この超大型屏風は画院で画家らが絵を共同製作する場面に登場する。
朴大成画伯は文房四友(紙、 筆、墨、墨刷り)のみならず、中国の宮廷画集などを貸し出した。
映画の中で実際に絵を描く張承業は、金善斗中央(チュンアン)大教授が演じた。金教授は張承業の豪快ながらも緻密な画風を研究し尽くし、70点を超える模写や創作作品を残した。東国(トングク)大の孫連七教授らも、まげを結って実際に描く演技をするなど、実際に作品を製作した。
展示は映画に登場する作品の中から選び出された約10点の他、参加した作家らの最新作などで構成される。展示期間中、『酔画仙』のみならず、同映画に参加した作家らの製作過程を収録したドキュメンタリーも公開される。
問い合わせ(02)720-5114