ベルリン映画祭はアメリカの祭り?

 「シカゴからニューヨークまで」

 6日夕、ベルリン市内のベルリナーレ・パラストで盛大に幕をあげた第53回ベルリン国際映画祭は、この一言で要約できるようだ。

 レニー・ゼルウィガー、リチャード・ギア、キャサリン・ゼタジョーンズ主演のミュージカル映画『シカゴ』をオープニング作品に、レオナルド・ディカプリオ主演の『ギャング・オブ・ニューヨーク』をクロージング作品に持ってきたためだ。

 これまでベルリン国際映画祭が、ハリウッドのヨーロッパ進出の足掛かり的役割をしているという非難が少なくなかったが、今年は特にコンペ部門にもハリウッド映画が大挙進出しており、米国内の映画祭を彷彿とさせている。

 11日間の開催期間中、世界各国の約300本の映画が上映され、コンペ部門にノミネートされた22作品が金熊賞受賞を目指して争うことになる。



 この中でもハリウッド映画の面々が断然目立っている。

 ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、メリル・ストリープが共演した『ジ・アワーズ』(スティーブン・ダルドリー監督)、ジョージ・クルーニー主演の『ソラリス』(スティーブン・ソダーバーグ監督)、ニコラス・ケイジ主演の『Adaptation』 (スパイク・ジョーンズ監督)、エドワード・ノートン主演の『The 25th Hour』 (スパイク・リー監督)、ケビン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット主演の『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』(アラン・パーカー監督/米英合・jなどが米国のコンペ部門進出作だ。

 中でも『ソラリス』に出演したジョージ・クルーニーは、自身の監督デビュー作『コンフェッション』でもコンペ部門にノミネートされ、二重の喜びを味わった。

 その他にクロード・シャブロル監督(フランス)の『The Flower of Evil』、マイケル・ウィンターボトム監督(英国)の『In This World』、ヴォルフガング・ベッカー監督(ドイツ)の『Goodbye, Lenin !』などがノミネートされ、アジアからは山田洋次監督(日本)の『たそがれ清兵衛』、チャン・イーモウ監督(中国)の『英雄(ヒーロー)』、リー・ヤン監督の『Blind Shaft』(中独合作)がコンペ部門に出品された。

 『共同警備区域JSA』と『悪い男』で2年連続コンペ部門に進出した韓国映画は、今年は候補作を出せなかった。しかし、非コンペ部門に『童僧』(チュ・ギョンジュン監督)、『復讐者に憐れみを』(朴贊郁(パク・チャンウク)監督)、『密愛』(ビョン・ヨンジュ監督)など、計7本の韓国映画が招待された。

李自妍(イ・ジャヨン)記者
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