30周年を迎えた『奨学クイズ』

 高校生向けのクイズ番組『奨学クイズ』が、16日で放送開始から30周年を迎える。1973年2月にMBCでスタートし、1996年10月に一度は終了したが、翌年1月からEBSが引き継いで放送を続けた。今までの放送回数は延べ1479回にもなる。

 長寿番組の『奨学クイズ』は、多くの記録を持っている。テレビ局は変わったが、同じ番組が30年間続いているのは非常に珍しい。今までに出演した高校生だけでも約9300人に上る。

 映画監督の李ギュヒョンやSBSキャスターの韓受辰(ハン・スジン)をはじめ、ソン・スンファン、李澤林(イ・テクリム)など多数の有名人が『奨学クイズ』に挑戦した。初回からスポンサーを務める鮮京(ソンギョン)グループは、SKに社名を変えた後も続けて番組を後援している。

 しかし最近の『奨学クイズ』は、視聴率が落ちた上に「30年という時間の重さが与えるマンネリズムを乗り越えなければならない」という悩みを抱えている。

 制作陣は「学校で最も優秀な生徒だけが出場して知識のみを競う形式から脱皮する」と宣言する。16日午前9時から放送される30周年特番の『奨学クイズ-全国高校クイズ対戦』は、リニューアル第一弾となる見込みだ。

 制作陣は「クイズ」という枠組みを維持しながらも、新しいスタイルのクイズ番組を登場させる予定だ。実験や遊びをクイズに取り入れ、高校生たちの創意力や協調性を評価することができる問題を開発している。

 30周年特番では、高校生たちの知識、体力、才能、協調性などを総合的に評価する。3人1組でチームを組み、チームの中で常識問題に強いメンバーがクイズを解き、体力に自信のあるメンバーが腹筋などの体力テストを通過しなければならない。

 まさに「団結」してこそ勝ち抜けるわけだ。特技を評価するコーナーもあるため、“個人技”に秀でたメンバーも必要だ。最後の関門はパズル、チーム旗製作などを通じてメンバーの協調性を導き出す。

 制作陣と高校生たちは先月26、27の両日、明知(ミョンジ)大学龍仁(ヨンイン)キャンパスで共に合宿しながら予選を終えた。

 30周年特番は、現在の司会の元鍾培(ウォン・ジョンベ)、リュ・シヒョンと共に「高校生が会いたい歴代奨学クイズ司会者1位」に選ばれたソン・ウニが合同司会を務める。

 金グァンホプロデューサーは「高校生たちのウィットと覇気、協力する概念をクイズに取り入れ、『奨学クイズ』をフェスティバルに生まれ変わらせたい」と語った。

朴ミンソン記者
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