『主婦歌謡スター』の主婦歌手 オ・ヘジャさん

 土曜の朝に放送されるKBS第2テレビ『挑戦!主婦歌謡スター』は、アマチュアの水準をはるかに超える主婦歌手らの競演の場だ。

 歌の実力があまりにも優れ、番組の関係者らは「招待した歌手が主婦よりも下手に歌ったらどうしよう」と気をもむほどだ。この番組の朴ヨンギュPD(プログラムディレクター)は、「予審の競争率が20対1を超えるほど、熱気が熱い」と話した。

 今月14日、もう1人の主婦スターが誕生した。3週連続して優勝を手にしたオ・ヘジャ(26)さん。オさんは昨年、中国瀋陽から韓国に嫁いだ朝鮮族の主婦だ。結婚情報会社を通じて見合いをしたクォン・ヨンチョル(35)さんと昨年5月に結婚式を挙げた。

 『挑戦!主婦歌謡スター』で有名になったオさんのところには、番組出演依頼の電話も多数かかってくるようになった。近くMBCテレビの朝の番組にも出演する予定だ。

 中国瀋陽で生まれたオさんは、14歳で他人の家に仕事に行かされた後、食堂、靴工場、百貨店などを転々とした。20歳の時、オさんは瀋陽のあるナイトクラブで歌を歌ったこともある。

 お客は「上手い上手い」とドルを投げてくれたが、15日で仕事を止めた。お客が勧める酒をどうしても飲めなかったからだ。

 15歳で孤児になったという夫のクォンさんは、「孤児同然で生きて来たはずの彼女があまりにも明るかったため惹かれた」と話した。

 妻の歌の実力を高く評価した夫の勧めで、テレビ局への出場を決心したオさんは、昨年11月に行われた『挑戦!主婦歌謡スター』の予審で、歌手ヒョン・スクの曲『この頃の男、この頃の女』を歌手顔負けの実力で歌い上げた。審査委員らは「練習の要らない生まれつきのすばらしい声」と称えた。

 オさんは普段、自分の好きだった歌手チュ・ヒョンミの『片思い』で1勝を手にしたあと、次々と勝利を収め、ついに3勝の座に輝いた。

 オさんは「夫はこの際、本物の歌手になってみてはどうかと言うんですが、欲はありません。子供を立派に育てて、楽しく生活したいだけです」。

朴ミンソン記者
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