先端科学の競演場「南極の神秘」

 “氷の大地”として知られる南極大陸。KBS第1テレビの日曜スペシャル(19日午後8時から)が、地球の謎を秘めているという“冷凍タイムカプセル”の南極を訪れた。

 制作陣は昨年の11月15日から40日間、南極に常在しながら韓国の世宗(セジョン)基地と南極の生態系を集中的に取材した。

 世宗基地は10年間、南極海での海洋調査を行っている。水面下での各国の資源獲得競争の中で、世宗基地は最近、韓国が400年間使用できる天然ガスの氷塊を捜し出す成果をあげた。制作陣はゴムボートに乗って南極の島々を行き交い、研究員たちの活動をカメラに収めた。

 ペ・デジュンプロデューサーは「マイナス2度の海に落ちれば、5分以内に命を失うと聞き、ボートが転覆しないか、常に不安だった」と語った。

 年間平均気温がマイナス23度、最低気温はマイナス89.62度。地球上で最も寒いこの大地にも生命はあった。マイナス温度の海の中に住むクリル(海老の一種)、極寒の中でも子供を産むペンギンやアザラシもカメラに収めた。国内のテレビ局としては珍しく、ペンギンの出産シーンの撮影にも成功した。

 体重4トン、体長4メートルのゾウアザラシの集団棲息地、一日に4トンのクリルを食べる30メートルのシロナガスクジラなどもこの番組の見どころだ。ペ・プロデューサーは「南極が漠然とした憧憬の対象ではなく、先端科学の競演の場であることを見せたい」と語った。

朴ミンソン記者
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