ある日、朴チニョンが国語辞典で「ノウル(朝焼け、夕焼け)」という単語を引いているシーンで始まるCMが注目を集めるようになった。その後「ノウル」は、某移動通信キャリアの“専属モデル”として登場した。
人気グループg.o.dや男性アーチスト「ピ」などのヒットメーカー、朴チニョンの新たなカード「ノウル」が、ついにデビューアルバムをリリースした。
カン・ギュンソン(22)、ナ・ソンホ(22)、チョン・ウソン(23)、李サンゴン(23)の4人組の「ノウル」は、“R&Bグループ”としてデビューした。しかし、最近リリースされたデビューアルバム『ノウル』は、R&Bとソウルを基盤にしたバラードとダンスで構成され、10代のファンをターゲットにした音楽を展開している。
歌唱力をアピールする1曲目の『引き止めても』は、メンバー全員のソロとコーラスをオーケストレーションで歌った曲だ。R&B特有の張り上げるようなボーカルスタイルが多少重荷に感じる。典型的な朴チニョン・スタイルのダンス曲『いくらなんでも』が、真っ先に10代のファンの支持を得そうだ。ヒップホップとR&Bを融合させた『I Know』でも、メンバー4人の歌声を十分に堪能できる。
メンバー4人はソロの曲を1曲ずつ歌い、各自の歌唱力をアピールした。似たようなスタイルの中で、ナ・ソンホの『100日という時間』は聴き応えがある。カン・ギュンソンはソロ曲『君がいるのが』で精一杯の歌唱力を披露しているが、まだ不十分な感が否めない。
その他にも、李ギチャンの『もう一度愛ヘ過ぎ去り』をダンスバージョンでカバーし、典型的な「ボーイポップ」の曲も数曲収録した。彼らの生の声を聞こうとインタビューを要請したが、「移動通信キャリアとの契約のため、しばらくインタビューはできない」という返事が返ってきた。資本と音楽とテクノロジーが融合した最先端の位置に、この「ノウル」がいる。