李文烈氏が打ち明ける「本の葬儀」を目にした感想

 2001年7月、朝鮮日報に寄稿したコラム「新聞のない政府を望むのか」と、東亜日報に書いたコラム「紅衛兵が闊歩する」をめぐり、一部の市民団体などによって、本の葬儀が行われるなど、激しい攻撃を受けた小説家の李文烈(イ・ムンリョル)氏が久々にテレビに出演、これまでの心情を語った。

 李氏は7日午後8時20分に放送される予定のEBSテレビ『インサイド・カルチャー-文化、文化人』に出演し、これまで政治論争に巻き込まれた事に対する苦悩を打ち明けた。

 李氏が地上波テレビに出演したのは、2001年5月、EBSテレビの『鄭雲暎(チョン・ウンヨン)の本で読む世の中』以降、初めて。

 京畿(キョンギ)道・利川(イチョン)に位置する自分の文学私塾「負岳文院」で行われたこの番組で、李氏は「過去2年間、文章を書かなかったのは、特別な事情があったため」とし、「無視することもできたが、どこかで自分の本の葬儀が行われ、木に吊るされ、焼かれ、雨に打たれていると考えると、またも本を書く必要があるだろうかという気分にかられる他なかった」と話した。

 また、「考えることが違うため、文化的な是非はあり得ることだが、悪意的な暴力に遭ったのは今回が初めて」とし、「事実、文化的というより政治的な性格を持った集団のやったことだった。だから、何度も夜中に飛び起きるほど腹が立った」と説明した。

 李氏は「気に入らない作家を罰する方法が、本を燃やし、葬式を行い、吊るす…。始皇帝とヒットラーの以外、こんなことをやった例はない」と話した。

 「多くの文章を書くこと」が新年の願いであるという李氏は、「1980年代を文学的に整理することが、現在構想している作品の1つ」と話した。

韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
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