数字で振り返る2002年の映画界

 2002年、「大衆文化の花」である映画は昨年同様、観客から大いに愛された。全国の観客数が30年ぶりに1億人を突破し、スクリーン数も1000個を超えた。

 喝采を受けた今年の韓国映画界の規模と成果を、最近集計された統計資料を通じて振り返る。

▲260本=今年国内で公開された韓国映画、洋画の総数。昨年の263本に比べ少し減った。韓国映画はあわせて78本が公開され、昨年の52本に比べ26本も増えたが、洋画の公開数が減少した。

▲22万4000人=韓国映画1本あたりの平均観客数。2001年の29万人より減った。今年は投資資本の活発な流入で、制作件数及び制作費は増加した反面、完成度の低い映画も少なからず制作されたことを示している。

▲1億人=今年、全国の映画館を訪れて映画を鑑賞した合計観客数。映画市場の統計を作成する「アイ・アム・ピクチャース」によれば、12月15日までのソウルの観客動員総数は昨年よりも14.9%増加した約4054万人だった。

 ソウルの観客数が全国の39.7%を占めた昨年を基準に全国観客の規模を加え、これを土台に推算すると、今年12月31日までの全国の映画観客動員数の推計は1億211万人になる。

 1970年代の韓国映画全盛期以来、約30年ぶりに1億人の大台を突破する見込みになった。全国民が1年間に1人あたり最低2本以上の映画を鑑賞した計算になる。

▲45.6%=韓国映画のマーケットーシェア。昨年の46%に比べれば0.4%落ちたが、昨年に引き続き今年も韓国映画の人気が非常に高かったことを証明している。

▲1000スクリーン=全国映画館のスクリーン数(全国劇場連合会集計)。昨年820だった全国のスクリーン数が今年末に1000を超えた。好立地と施設を兼ね備えたマルチプレックスシアターが急増し、全体観客規模の増加に影響を与えた。

 しかし、観客のマルチプレックスシアターへの集中現象によって、スクリーン数が3以下の映画館は、既存の観客確保に苦戦を強いられ、スクリーンあたりの観客数も全国的に約5000人が減少した。

▲5:5=2002年の興行順位トップ10は、韓国映画と外国映画が5本ずつで両分した。昨年は6:4で韓国映画が優勢だった。ソウルの観客動員数が200万人を突破した映画は、昨年(『友へ/チング』、257万人)とは異なり、今年は1作もなかった。

 『家へ…』などを除けば、韓国映画は相変らずコメディが強く、昨年に引き続き韓国人に最も人気のあるジャンルとして定着した。これに比べて外国映画は華麗で刺激的なSFとアクションが主軸を占めた。

辛容寛(シン・ヨングァン)記者
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