大学院生も制した「おばさんパワー」李ユミさん

 「誰かが趣味を聞いてくると、『見て、聞いて、歩き回ること』と答えます。いつも、身の回りの些細な現象にも関心を持っていたおかげだと思います」。

 KBS第1テレビのクイズ番組『クイズ大韓民国』で、専業主婦の李ユミ(43)さんが今月15日、ソウル大学外交学科の大学院生を制し、5000万ウォンの賞金を受け取る「クイズ英雄」に選ばれた。

 毎回、名門大学生を次々に打ち破り、5回連続の優勝で「クイズ英雄」に選ばれた彼女は、平凡な専業主婦だという点から、視聴者からさらに熱い拍手が送られた。

 李さんがこのように「クイズの達人」になった秘訣は、持続的な読書習慣。小学校3年の時から吉川英治や朴鍾和(パク・ジョンファ)の『三国志』を読破した彼女は、高校生になってからは『土の中に、あの風の中に』のような李御寧(イ・オリョン)氏の本を読んだ。これまでに読んだ本が1000冊は超えるはずだと言う。

 「私よりも視力の悪い人を見たことがないほど、本当に目が悪いんです。コンタクトレンズを付けた状態で0.9くらい。それでも、1週間に1~2回は1日中、近所の書店で本を読んでいます」。

 昨年春からは毎日、江西(カンソ)区のソウル市民大学で「ソウルの名所巡礼」、「伝統文化の理解」などといった講義を聞きながら、常識を習得した。

 クイズ番組に関心を持つようになったきっかけは、2000年、EBSテレビの『奨学クイズ』に出場した息子を応援するため、テレビ局を訪れた時から。隣で見ていると、自分にもよく分る問題だった。勇気を得た李さんは同年末、SBSテレビの『ァ戦、クイズクイーン』に出場、3連勝を収めた。

 「一般の大学生が5連勝をしていたら、あまり関心を集めなかったはずです。単なるおばさんが『クイズ英雄』になったから、みんな大騒ぎしているんですよね。人々があまりにも主婦を見くびっていると思います。賞金ですか?そうですね。まだ、考えてないですね」。

崔乗炫(チェ・スンヒョン)記者
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