「毎朝スタジオに入ると、いつも胸一杯の新鮮さを感じます。この気持ちが続く限り、いつまでもマイクの前に座りたいです」
KBS第2FM『ユ・ヨルの音楽アルバム』(毎日午前9~11時)が、17日で放送開始から3000回を迎える。1994年10月1日にスタートした歌手のユ・ヨルは、9年間この番組を担当し続け、KBS第2FMの最長寿パーソナリティになった。
「3000回祝いのメッセージを送ってくれるリスナーがたくさんいます。照りつける日差しの中、一休みできる木陰を作ってくれる“木”のような存在だと私を喩えて下さるリスナーもいます」
ユ・ヨルは1000、2000回の時とは異なり、3000回という回数が与えるプレッシャーはだいぶ減ったという。回を重ねるごとにリスナーと互いに心を打ち明けることのできる親しい間柄になり、スタジオの中にいる時が最もリラックスできるというのだ。
放送のスタイルも大きく変わった。以前には与えられた時間内に最大限多くの音楽とトークを届けようと思ったが、最近は余裕のある放送をするように心がけている。
「食事も腹八分目程度に食べるのがいいというじゃないですか。無理に多くのことを話す必要はありません。リスナーの姿が直接見えなくても、通じ合える仲にならないと」
ユ・ヨルの本業はラジオのパーソナリティではなく歌手だ。1999年に7thアルバム『冬仕度』を発表して以来、長いブランクが開いたが、2003年は“歌手ユ・ヨル”としての面目を遺憾なく発揮する一年にしてみせるという。
海外のミュージシャンと共同で企画したアルバム、8thアルバム、ベストアルバムを3~4カ月の間隔でリリースする計画だ。週末毎に全国を回るツアーも予定している。大人がリラックスして聴ける韓国的なアダルト・コンテンポラリーを地道に開拓するつもりだ。
「3000回を目標にしてきたわけではありませんが、いつ番組が終了するのか自分でも分かりません。あるリスナーは10年間は続けてほしいといいますし、ある方は1万回までやってほしいといいます。リスナーからの声援が大きな力になってます」
『ユ・ヨルの音楽アルバム』は8日午後7時から、汝矣島(ヨイド)にあるKBSホールで、歌手の朴ミギョン、朴チョンヒョン、朴ヒョシン、ジャズピアニストの金グァンミンなどが出演する3000回記念コンサートを開く。