ソプラノ歌手ジェシー・ノーマン「コンサートは挑戦の舞台」

 「黒いディーバ(Diva/オペラのプリマドンナ)」ジェシー・ノーマンが4日、芸術の殿堂コンサートホールで芸術歌曲のリサイタルを行う。7日にはジャズコンサートも開く。

 世界的なソプラノ歌手が二度のリサイタル、それもジャズ公演まで行うのは非常に珍しく、楽壇から熱い関心が寄せられている。

 ジャズコンサートのチケットは一カ月前にソールドアウトになっており、4日のクラシックコンサートのチケットも残りわずかとなっている。

 来韓に先立ち、東京でリサイタルを行ったジェシー・ノーマンに電子メールでインタビューを行った。ジェシー・ノーマンは「韓国の音楽ファンに愛のメッセージを伝える」とし、「ソウルに再び訪れる日が来るのを指折り数えて待っていた」と伝えた。


―今回のリサイタルで歌う曲を韓国の音楽ファンの投票で決定したが、こうした試みの背景は?

 「過分な愛に応えるためだ。私が提示した4種類のプログラムからファンが投票で選んだ「ベートーベンとラベル」、「ジャズコンサート」の2つのプログラムは、スタイルが非常に異なっており、私としても非常に好奇心を掻き立てられる。韓国のファンの音楽的な関心の幅が広いことを知った」。
(大枠のプログラムはファンが選んだが、パヤの歌曲を補うなど、細部で何曲かが変更された)

―声楽家として最大の挑戦とは何か。

 「コンサート毎の新鮮さを維持し、私が抱いた最初の情熱と関心、初心を維持することだ。そうすれば観客は興味を持って声援を送ってくれる。新しいレパートリーを発掘し、特別な作業の瞬間瞬間を楽しんでいる。努力が評価された時に、その喜びを感じる」

―多忙な公演活動の中、社会奉仕にも積極的で、ノーブレス・オブリージュを持っていると思われるが・・。

 「私は世界市民だ。この市民意識は子供の頃から両親や地域社会から学んだものだ。人と人はどういった形であれ互いに繋がっている。他人や近隣の人々に関心を持つことは共に生きて行く必要条件で、人間の存在を完成させる不可欠なものだ」(ニューヨーク在住のノーマンは、ホームレスを援助する後援会で活躍し、慈善音楽会を行うなど、ボランティア活動にも熱心だ)

 ジェシー・ノーマンのリサイタルに行くときは、コートをロッカーに預けずに入場するのが良さそうだ。芸術の殿堂のコ・ヒギョン公演チーム長は「ノーマンが最適なコンディションのために、小さなノイズと成り得る会場の空調施設の電源をすべて消してほしいと要請してきた」としながら、「公演開始前に十分な空調調整を行うため、鑑賞には差し支えないようにする」と語った。

問い合わせ(02)580-1300

金龍雲(キム・ヨンウン)記者
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