韓国ネチズンが「007新作」に強く反発

 今月30日、国内で公開されるハリウッドの娯楽映画『007シリーズ第20作・ダイ・アナザー・デイ』が、韓国のイメージを事実と違って卑下していると、ネチズンが各種のインターネット映画サイトを通じて批判している。

 このような雰囲気の中、KBS第2テレビの朝の番組『幸せ探し』は、映画の中で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)軍参謀を演じた韓国系2世の俳優 リック・ユン(32)を出演させようとした決定を取り消した。

 問題となった『ダイ・アナザー・デイ』は先月22日、米国で公開されて以来、在米韓国人たちによって内容の一部が伝えられた。

 映画は悪の勢力を北朝鮮軍と設定し、北朝鮮で任務を遂行していたジェームス・ボンド(ピアース・ブロスナン扮す)が北朝鮮軍に捕まった後釈放され、香港とキューバ、ロンドンなどで裏切り者の正体を捜し求め、アイスランドで北朝鮮の強硬派と決戦を戦うという内容。

 ネチズンは映画の中の韓国は、農夫が牛を連れて歩くなど、東南アジアよりも遅れているように描写されており、一緒に登場するすばらしい大自然のアイスランド、世界最高の医学技術国のキューバとあまりにも対照的だと指摘する。

 また、非武装地帯(DMZ)でホンドと米軍が作戦を行う時も、韓国軍は何ら役割もないなど、まったく主権国軍隊として描かれておらず、ラストシーンにはボンドとボンドガールが寺の中で情事を行うシーンが登場、神聖な寺院を侮辱したと指摘した。

辛容寬(シン・ヨングァン)記者
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