シン・スンフンがスペシャルアルバム『The Legend』をリリースした。直訳すると『伝説』になる。他のアーチストであれば「生意気」だと言われて当然の、自信に満ちたタイトルだ。実際にシン・スンフンは自他が認める「バラードの帝王」だ。
1990年のデビュー曲『笑みの中に映った君』のミリオンセラー以降、今年初めにリリースされた8thアルバムまで、アルバムセールスは通算1200万枚を超える。
『The Legend』はシン・スンフンがデビュー12年目にして初めてリリースしたスペシャルアルバムだ。新曲と共に過去のヒット曲を新たにレコーディングしたこのアルバムは、ベストアルバムというだけでは物足りない。「今までの音楽を中間決算する気持ちでレコーディングした」という言葉通り、シン・スンフンのファンなら要チェックのスペシャルアルバムだ。
2枚組CDの収録曲は全部で21曲。一枚目の一曲目にはR&Bバラードのタイトル曲『ワイ』をはじめ新曲の4曲を収録した。甘いボーカルとアコースティックな演奏が心地よい。
ヒット曲をセルフカバーした曲では『笑みの中に映った君』、『私よりちょっと高い所にあなたはいるだけ』、『見えない愛』、『あれから長い間』の4曲を9分5秒の1曲に編曲したメドレーが一際目立っている。思い出を刺激する耳慣れたメロディと、より成熟した歌声が一品だ。