新曲とリメーク曲が入り混じるSESの5thアルバム

 今回が本当にパダ、ユージン、シューの3人が歌うS.E.S最後のアルバムになるのだろうか?

 K-POP界の妖精「S.E.S」のファンは、今回のアルバムを聴きながらそんな気持ちになるかも知れない。こうしたファンの心配は、今年の2月にS.E.Sが5thアルバム『一人立ちを夢見て…』をリリースした時点からすでに始まっていた。

 当時S.E.Sは「専属契約が終わる年末までに各自の進路を決める」、「花も咲く時より散る時が美しい」とグループの解体を暗示するような爆弾宣言をしたからだ。

 さらに不自然な点がある。まず、アルバムにタイトル曲の『S.?.S(Soul To Soul)』をはじめとする新曲5曲と、『あなたを愛している』(2nd)、『シャララ』(3rd)など、過去にリリースされた4曲を収録した。ニューアルバムというよりは、“契約満了”を念頭に置いたベストアルバムといった感じさえ与える。

 また、S.E.Sは今回のアルバムリリース後に、テレビ出演といったプロモーション活動も一切行わないと伝えられている。S.E.Sの所属事務所「SMエンターテインメント」の専属契約は12月中旬までだ。

 SMエンターテインメントの関係者は「各メンバーの立場と今後の個人活動計画が異なっており、現時点では再契約に至っていない」としながら、「12月初めまでには決定が下される」と語った。状況次第では今回のアルバムは、もしかするとS.E.Sファンにとっては“音楽以外の意味”を持つものとなるかも知れない。

権赫鐘(クォン・ヒョクチョン)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース