「優雅に楽しむ」安岩洞のバーコプチャン

バーでコプチャン(辛いモツ煮)を食べる。

 コチュジャン(唐辛子味噌)と醤油、砂糖などで作ったタレで味付けされた赤黒い豚のモツが火の上で焼けていく。

 モツの焼ける香ばしい匂いが鼻を刺激する。冷たく澄んだソジュ(韓国の焼酎)一杯を口に含んだ後、熱々のモツを食べると、最初は舌がチリッとし、次は顔がホカホカと火照り始める。

 やぼったい往十里(ワンシムリ)コプチャンが「甘辛い新世代好みのヤンニョム(タレ)コプチャン」に変身した。ここはソウル・安岩(アナム)洞の「バー・コプチャン」。特有の匂いがあり、姿形もやぼったい往十里のコプチャンがおじさん好みの昔風美人だとすれば、匂いがなくピリッとした味付けのヤンニョムコプチャンはスタイル抜群で明るい新世代タイプの美人だ。

 5カ月前まで、ここは高麗(コリョ)大学前では珍しいバースタイルのカフェ兼バーだった。しかし今やバーの雰囲気を生かし、メニューをコプチャンにして「バー・コプチャン」に生まれ変わった。

 3階まであるこの店は、まるで汽車に乗っているような雰囲気のインテリアにし上がっている。モノトーンの「禅」スタイルと落ち着ける居酒屋の雰囲気がミックスされている。

 調理は往十里で37年間コプチャン料理だけを手掛けてきた李ミョンジャ(67)さんが担当している。毎日、馬場(マジャン)洞に行き、豚の大腸や盲腸などを直接選んでいる。モツ料理は下ごしらえが味の半分を左右する。臭みのある部分はきれいに取り除き、毎回2~3時間ずつ洗うという手間をかける。

 その後、炭火で下焼きし、グリルに移した後、再び鉄板で焼き、最後にテーブルの上に設置された火鉢で焼く。タレはコチュジャンに醤油、すり下ろした梨とリンゴなどで作る。

 モツと共にメインメニューのひとつであるタッコチ(鶏肉の炒め物)は、コチュジャンがより多く使われているので真っ赤なのが特徴。韓国餅と一緒に炒めて食べる。お酒の後は煮干しでダシをとった麺で腹ごしらえするのがおすすめ。

 ヤンニョムコプチャン6900ウォン、タッコチ5900ウォン、昔風ククス(麺)1500ウォン。営業時間午後6時から翌日午前2時。6号線安岩駅3番出口。(02)926-2188

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