キムヨン社の朴恩珠社長「分け合う分だけ幸せになる」

 キムヨン社の朴恩珠(パク・ウンジュ/45)社長は最近、視聴者自らが製作した番組を専門的に流すチャンネル「市民放送(RTV)」に、1億ウォンを寄付した。

 朴社長はまた、最近寄付文化の拡大運動を繰り広げている「美しい財団」の朴ウォンスン理事に会って2億ウォン程度の図書を支援することを約束し、職員らと一緒に「美しい財団」が運営しているリサイクル店(美しい店)に、200点あまりの寄贈品を伝達した。

 朴社長は「社会がなければ、企業は存在できない。従って、企業の利益を社会に還元することは当然のこと」と話す。

 朴社長は出版業界で「ベストセラー製造機」というニックネームがつけられている。『成功する人の7つの習慣』、『ドクターズ』といった100万部以上を販売した本も多数ある。

 1983年、編集長としてキムヨン社に入社した後、卓越な企画能力を認められ、入社から6年目で社長に昇進した金社長は、95年にはさらに出版の勉強をするため、米国に留学した。

 朴社長は米国での生活を通じて、「分け合う生活」に関心を持つようになり、留学を終えて帰ってきた98年から寄付活動をはじめたという。キムヨン社は現在、会社の名でユニセフ、緑色連合など9つの市民団体に毎月10万~30万ウォンの後援金を送っている。市民団体が発展し、成長してこそ、社会が発展すると信じているためという。

 朴社長は「幸い、キムヨン社が単行本の出版業界では、まだ先頭を維持しているが、出版社を経営することは、未だ難しいと思う」と話す。業務からくるストレスを解消するため、毎朝4桙ノ起きて経典を読みながら心を鎮め、週末には京畿(キョンギ)道・龍仁(ヨンイン)の自宅の前にある畑で、一日中畑仕事をするという。

 「畑を耕し、種をまいていると、清らかな心になり、無理な欲をはらなくなります。不況ではありますが、今年の売上が会社創立以来最大の210億ウォンに達する見通しです。収益が増える分だけ、今後、貧しい人々を支援することにさらに関心を向けるつもりです」。

孫檉美(ソン・ソンミ)記者
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