還暦と芸能生活40周年を迎えた演劇女優・朴正子さん

 「先生は公演のない休みの日にはどんなことを考えておられますか」と孫淑(ソン・スク)さんが尋ねると、演劇女優の朴正子(パク・チョンジャ)さんは「次の作品のことを考えますね」と言いながら顔をほころばせた。

 隣にいた尹石花(ユン・ソクファ)さんは「私も先生のように60歳まで舞台に立つことができればと時々思うんです。それは本当に夢のような事です」と話した。

 演劇女優の朴正子(60)さんの還暦を記念した演劇人たちの集まりが、朴さんのファンクラブ「花袋会」の主催で21日午後5時30分から、ソウル・大学路(テハンロ)にある小劇場「精美所」で開かれた。朴さんの誕生日は3月だが、還暦を記念した本2冊が最近出版されたため、この日のイベントを企画したという。

 芸能生活39年、李海浪(イ・ヘラン)演劇賞、東亜(トンア)演劇賞を3度、百想芸術大賞を4度…。朴正子さんにとって今年は演劇を始めてから40年目になる年でもある。朴正子さんは「40年間、私を見捨てずに見守ってくれた観客の方々、回りの方々にただ感謝するばかり」と語った。

 「舞台を知れば知るほど臆病になります。過去40年の間、妊娠をしても、風邪をひいても、どんな理由でも一度も舞台を休んだことがないのが唯一の自慢です」

 今回出版された本は、演劇評論家の金ミド、具熙書(グ・ヒソ)両氏らが執筆した『演劇俳優 朴正子』(演劇と人間社刊)、児童文学作家の崔慈英(チェ・ジヨン)氏の『みんな、舞台に立てば楽しくなる』(サンハ社刊)の2冊。この日のイベントには金ジョンオク韓国文化芸術振興院長、李秉福(イ・ビョンボク)韓国舞台芸術家協会会長、車凡錫(チャ・ボムソク)芸術院会長、演劇評論家の金ミド、具熙書の両氏が参加し、朴さんの還暦を祝った。

 朴さんは22~26日午後8時から、ソウル・江南(カンナム)のカフェ「サロンドフローラ」で『So What?』というタイトルのコンサートを開き、歌の実力も披露する。

李圭鉉(イ・ギュヒョン)記者
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