ユ・ジュンサンがT・クルーズばりの「カクテルショー」を披露?

 20代後半以上の人なら、60~70年代にテレビショーの代名詞だったTBC(旧・東洋(トンヤン)放送)の『ショー・ショー・ショー』を記憶しているだろう。“フライボーイ”こと郭圭錫(クァク・ギュソク)が司会を務めた『ショー・ショー・ショー』が、スクリーンを通じて復活する。映画『ショー・ショー・ショー』(監督:金チョンホ/来年1月公開予定)は、コ・サンドンが韓国で初めてエベレストに登頂し、ボクシング選手の洪秀煥(ホン・スファン)が苦戦の末にKO勝ちを収めて帰国後カーバレードをした77年を背景に、貧しい若者達の成功記を描く。

 ユ・ジュンサン(33)はこの映画で鼓笛隊団長のユンヒ(朴ソニョン)に学んだ指揮棒の技術で、韓国で初めてのカクテルショーを行い、テレビ番組の『ショー・ショー・ショー』に出演することになる青年、サンヘ役を演じる。『テルミーサムシング』、『カウィ(悪夢)』に助演として出演して以降、初のスクリーン主演を演じるユ・ジュンサンに『ショー・ショー・ショー』のロケが行われている春川(チュンチョン)で会った。洪秀煥選手のカーバレードを見物する青年を演じるユ・ジュンサンは、当時流行した大きなカラーの付いた青いジャケットの間にランニングシャツを露にした姿だった。

-この映画への出演を決意した理由は?

「『ショー・ショー・ショー』や“国旗降下式”といった70年代の文化を憶えている。政治的には押えつけられていたが、大衆の生活には活気が溢れていたあの時代の、華麗な変貌の機運と温かい情緒を映画で再現する点が良かった」

-カクテルショーの達人として出演しているが。

「カクテルショーは以前から学びたかった。ミュージカルで一度やってみたくて一人で練習して、瓶を何本も割ってしまったこともある。今回は撮影の3カ月前から、プロのバーテンダーから学び、最終的には投げたり受け取ったりすることも自由自在に出来るようになった。最近も常にプラスチックの瓶を持ち歩いて練習をしている」

 ユ・ジュンサンは今年8月に行われた「2002コリアバーテンダーチャンピオンシップ」大会で、名誉バーテンダーの資格を与えられた。この日、ロケ現場にも小型の空き瓶を後に投げてキャッチする妙技を披露した彼に、トム・クルーズがバーテンダー役で出演した映画『カクテル』を観たのかと質問を投げかけた。するとすかさず自信に満ちた返事が返ってきた。

「あの映画でトム・クルーズが見せた技術の10倍、20倍の技術を研いたと思ってくれても構いません」

春川=李自妍(イ・ジャヨン)記者
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