「不協和音が魅力」中高生に人気のVJコンビ

 「不調和の中の調和。それが他の番組との違いです」

 ケーブルテレビの音楽チャンネル「MTV」の看板番組『ショーMTVスタイル』(月~金曜日、午後5時30分)が中高生の間で人気だ。構成はミュージックビデオを流し、アーチストを招いてトークを交わす他の音楽番組と違いはない。人気の源は “ハチャメチャ”という言葉がぴったりの個性的な女性VJのカン・ハンビョル(19)と、豊富な音楽知識を誇る男性VJのチェ・ウォンソク(20)コンビ。

 「私がアフロヘアーにして、落ち着き無くはしゃいでいると、ウォンソクさんが上手くまとめてくれます。アーチストと話す時は、真面目になりますけどね」(カン・ハンビョル)。「私が一人でVJをやっていたら本当に面白くなかったと思います。ハンビョルがいるので、弾けるような楽しい雰囲気が演出されるんです」(チェ・ウォンソク)

 安養(アニャン)芸術高校出身のカン・ハンビョルは、本来は演技者を目指していた。今年5月にMTVの新人VJ選抜オーディションで350対 1の競争率を突破して抜擢された。言いたいことをはっきりと言うスタイルが中高生の間で人気を呼んでいる。300人以上の会員を擁するインターネットのファンサイトもある。「演技者になる夢は捨てていません。VJは演技者になるためのステップだと考えています。カメラの前で堂々となれるのがVJの魅力だと思います」

 チェ・ウォンソクは世宗(セジョン)大学映画芸術学科で演出を専攻している。子供の頃からR&Bに傾倒し、音楽番組のプロデューサーノなるのが夢だ。最近、担当のプロデューサーに自分も番組企画に参加したいと話したが大目玉を食らったという。「VJになって、私の夢に物凄く近付けたようです。一生、音楽と一緒に暮したいと思います。

まずは私が任された仕事にベストを尽くさなければなりませんね」

チェ・スンヒョン記者
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