ハリソン・フォード「還暦だがまだ多くのチャンスがある」

 ハリウッドのトップスター、ハリソン・フォードは今年でちょうど60歳。還暦を迎えたが「自分が歳を取ったと思ったことはまだない」と語った。ハリソン・フォードは最近主演した潜水艦サスペンス映画『K-19』の国内公開を控え、28日に朝鮮日報が行った電子メールでのインタビューで「以前のような激しいアクションは無理だが、私には俳優としての多くの機会がまだ残っている」と自信に溢れていた。

 今回の『K-19』では旧ソ連の原子力潜水艦の核漏出事故という悲惨な事故を処理しなければならない艦長役を演じ、安全よりも党が命じた任務を優先する信念を曲げず、狭い潜水艦を緊張に追いこむ。米国的ヒーローの代表的なイメージのあるハリソン・フォードが、旧ソ連の軍人を演じるのは意外だ。ハリソン・フォードは「シナリオが恐ろしい程に独特で、快く出演を決めた」と語った。

 ハリソン・フォードは「撮影前からロシアの人々と頻繁に会い、ロシア人の雰囲気に慣れ、撮影開始後には普段の生活の中でも“ロシア式アクセントの英語”で話していた」としながら、「それでも完成した映画を観ると、ロシア式のアクセントの部分が少しぎこちなくて悔しい」と答えた。ハリソン・フォードは世界中のファンから拍手喝采を浴びてきたが、アカデミー賞とは縁がない。過去に85年の『刑事ジョン・ブック/目撃者』で、アカデミー主演男優賞にノミネートされたのが唯一だ。

 今回の映画も冷戦時代の旧ソ連海軍内部の話で、“米国的映画”を支持するアカデミー賞受賞は不利と思える。このことについてハリソン・フォードは「私は賞のようなものにはあまり関心がない人間」としながら、「賞は時として私の演技に対する報いにはなり得るが、私が演じたい役を私ができる方法でベストを尽くして満足感が得られれば、賞を受けなくても大した問題ではない」と語った。

 ハリソン・フォードは「今回の『K-19』の公開に合わせて必ず韓国に行こうと思っていたが、次期作品の撮影日程と重なってしまったために行けず、申し訳ない」とし、「次の映画の際には必ず韓国へ行きたいと思う」と語った。

金明煥(キム・ミョンファン)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース