世界最高の振付師と呼ばれるジリ・キリアン(55)が率いる「ネザーランド・ダンス・シアター(NDT)」が10月16~19日、ソウル芸術の殿堂オペラ劇場で公演する。今回は99年に続き2度目の来韓公演だ。これに先立ち24日から日本の埼玉芸術劇場で公演をスタートさせたジリ・キリアンは25日、電話インタビューで「日本人は公演の真価を認めてくれ、韓国人は公演を愛してくれる」と語った。
NDTは世界の舞踊評論家らが「現代舞踊の羅針盤」と呼ぶ。今年6月のロンドン公演の際、『インディペンデント・オン・サンデー』紙は「現代舞踊を知りたければNDTの公演を観よ」とし、『ザ・ガーディアン』は「最も情熱的なダンサーグループ」と評した。
「われわれは世界のさまざまな国に門を開いているからです」。こうした評価に対するジリ・キリアンの答えだ。1975年に同舞踊団の芸術監督を務めた後、ジリ・キリアンは27年間に渡って70人の各国の振付師を発掘してきた。ジリ・キリアンは「世界をツアーしながら舞踊がますます多くの支持を得ていることを感じる」とし、「舞踊は今まで他の芸術の従属的要素と思われてきたが、21世紀に入り、他の芸術とまったく同様の一つのジャンルとして認められている」と語った。
NDTは高度の舞踊テクニックが多様な素材と絶妙に調和する作品を披露している。ソウル公演の『No more play』は、不条理な人生をアントン・ウェーベルンの『弦楽4重奏のための5つの小品』とアルベルト・ジャコメッティの彫像イメージを動員して形象化した作品。ジリ・キリアンは「人生には規則がなく、幾多の試行錯誤を通じて学んで行くしかないというメッセージを込めた」と語った。
NDTはまた『雑草が生い茂った一本道を通って(Overgrown Path)』『小さな死(Petit Mort)』『Shブーム(Sh-Boom)』など4作を今回の来韓公演で披露する。
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