「カナダはポストプロダクションと配給において優れた強さを持っています。代わりに韓国は原画、動画などのメインプロダクションで比較的優位にあります。それぞれの長所を活かしながら共同制作の利点を最大化することができると思います」
カナダの代表的なアニメーション制作会社「オプティマムプロダクション」のルイ・ハートビス代表(50)が初めて訪韓した。ハートビス代表は“赤い蝶ネクタイを結んだサンタクロース”というニックネームで呼ばれる世界のアニメーション界の実力者だ。オプティマムプロダクションはCM、映画、アニメーション制作の後半作業であるポストプロダクションの専門会社だ。
-訪韓の目的は?
「メインは韓国の企画会社のキャラクタープランと共同制作している『ハンマーボーイ金槌』の後半作業の相談のためで、ソンウエンターテイメント、DDS、FXデジタルなど他の制作会社とも共同作業を進めている」
-最近、韓国とカナダの間で共同制作がブームのようだが。
「双方の利害が合致したためだ。共同制作ならば双方がオーナーシップを共有することができる。韓国的には理解できないかも知れないが、まだ北米やヨーロッパ圏では“カナダ産”といってプロモーションしたほうが效果的で、東洋圏では“韓国産”としたほうがより效果的だ」
-あなたが考える韓国アニメーションの長所と短所は?
「強烈で鮮やかな絵、はるかに向上したストーリーラインなどが強みだ。私は他人の短所を言うのが好きではない(笑)。長所だけを強調しておこ、」
-一部では海外輸出が成り立ってはいるが、ヨーロッパとアジアに偏っており、米国の大手放送局で放送される韓国のアニメーションはないといっても過言ではないが、何か忠告はあるか。
「答えは単純だ。良い作品を作った後に大手配給会社と関係を結ばなければならない。その中でも『ハンマーボーイ金槌』は、ディズニーほどの競争力がある作品だ。韓国の作品も少しずつ良くなってきているので、代表的な配給会社と手を組めばCBSやNBCなどの大手テレビ局で放送される可能性もある」
ハートビス代表はこの日も例の赤い蝶ネクタイとタキシード姿だった。代表は「アニメーションはエンターテインメント事業」としながら「社長も常にエンターテイナーにならなければならない」と語った。「この格好のおかげで、人々に覚えてもらいやすい」と付け加えた。