“R&Bバラードの貴公子”朴ヒョシン(21)が再び人気を呼んでいる。今年の春から「今に出る」と言われてきた朴ヒョシンの3rdアルバムは、10日前のリリースと共にチャートの上位に食い込んでいる。1st、2ndの時もそうだったが、テレビ出演などの活動を本格的に開始する前からその勢いを見せている。
デビュー曲『してあげられない事』でブレイクし、2nd『憧憬』のビックヒットが続いた朴ヒョシンの人気の秘密は、一見して単純だ。それは声の魅力と歌唱力にある。まだ幼さが残る整ったルックスに反してパワフルな歌声は、この年齢にしてはずば抜けている。高低音が絶妙にマッチし、繊細な感情を表した歌唱力も一品だ。そこにハイセンスなイメージと重みのある曲との調和が相乗効果を生み、10代から30代まで幅広いファン層から支持されている。
「いいアルバムを作ろうと欲張ってしまって、思ったよりも時間がかかってしまったんです。レコーディングをすべて終えてから、もう一度最初から録り直しました。今回で三枚目のアルバムなので、何か音楽的に成長した姿を見せなければと思って…」
『Time-Honored Voice』というタイトルのように、朴ヒョシンは今回のアルバムでさらに成熟された声を聴かせている。リラックスしてタイトになった声と爆発するパワーの対比がすばらしい。タイトル曲のバラード『良い人』は、この秋にぴったりの感性的な曲だ。前作のようなR&Bバラードやポップバラードをメインに、リズム感のある曲をプラスして変化を持たせた。声質の似た任宰範(イム・ジェボム)が朴チョンヒョンとデュエットした曲を女性シンガーのannとデュエットしてカバーした『愛より深い傷』は趣がまた異なる。
「自分に期待してくれるファンが多いのはうれしいが、肩の荷が重い」という朴ヒョシンは「年末に全国ツアーを予定している」と語った。