香港で活動中の台湾出身の人気女優スー・チー(26)が、アクション映画『So Close』の公開を控え来韓した。スー・チーはヌードモデル出身で『夢翔る人/色情男女』、『玻璃(ガラス)の城』などの映画で、初々しくも官能的な一面を同時に見せた。『So Close』では共演した宋承憲(ソン・スンホン)の恋人で、コンピューターのハッカー役。意外なことにアクション演技は今回の映画が初挑戦だった。ワイヤーを使った形跡が多少目立つが、スクリーンの中での動きは意外に運動神経がいいという印象。しかし、その予想は外れた。
「運動ですか?ほとんどしませんね。なにしろ怠け者ですから」。ならば、ハイヒールのかかとを天井に食い込ませ、逆さにぶら下がったまま両手で拳銃を撃つシーンはどうやって撮ったのか。
「それは監督がすごいんですよ。私も最初は絶対にできないと思ってたんです。ワイヤーにぶら下げられたまま蹴る練習をしていたんですが、何度もぶつかってあざが出来ちゃって…。コーリィ・ユン監督はジェット・リーとアクション映画を撮った方なので『そんなことも出来ないのか』と叱られて、ストレスも溜まりました。それでも実際にアクションシーンの撮影がすべて終わると、何だか寂しかったですね」
気難しいという噂に比べて、スー・チーは礼儀正しく陽気な人だった。丸い額に似合う明るい微笑、お茶目で子どもっぽい話し方は“セクシースター”というよりは“元気な少女”のイメージに近かった。
共演したカレン・モク(32)、ヴィッキー・チャオ(26)との演技対決は、まったく気にならなかったのか。スー・チーは「3人とも武術は初めてだったので、ライバル意識より、互いに励ますことが多かったです」という。3人の女優は今月9日、メガボックスで行われた試写会での収益金の全額を水害義援金に寄付した。
スー・チーは「宋承憲が主演したドラマ『秋の童話』を見ていた」といい、宋承憲のことを「プロ精神に溢れた俳優」と誉めた。「香港でもテレビさえつければ韓国の番組が流れるので、韓国の俳優はだいたい分かる」という彼女は、今後会ってみたい韓国の芸能人にタレントのペ・ヨンジュンと歌手のペク・チヨンを挙げた。
「今後は映画『ロアン・リンユイ』を演じたマギー・チャンのように、一人の人間の一生を演じてみたいです。
今は韓国料理を食べて、ショッピングもしたいし、ソウルにあるという『ハローキティ』カフェにも行ってみたいですね」