「お母さんの昔のコートを直して50年代風に」

 韓国で最もファッション感覚に優れた女性の一人、朴允貞(パク・ユンジョン/35)さんは、この秋のファッションをどう着飾るだろうか。トップデザイナー李信雨(イ・シンウ)さんの娘でありながら、独自のカリスマを持つこの30代のキャリアウーマンから、チープにおしゃれする秘訣を聞いてみよう。

 彼女が予想するこの秋のファッションは「今年の秋は春、夏のロマンチックなムードが続いて、50~60年代風のヒッピーでボヘミアンな感じが流行りそう」という。カジュアルの場合、ジーンズとTシャツだけを着た20代の女性たちが頭にターバンを巻いて、首にフリルのついたブラウスで変化を与えたり、ちょっと派手目なブラウスの上にボックスコートやボックスジャケットを着るのが新しいトレンドだという。

 朴さんは中堅ブランドの「Thursday Island」(2185-8571)や「マリテ・フランソワ・ジルボー」(3486-3133)などを勧めた。「Thursday Island」のブラウスは6万8000~10万8000ウォン。「マリテ・フランソワ・ジルボー」のゆったりめのジーンズは14万8000~16万ウォン。朴さんは「プリントされたスカート、スカーフ、ブレスレットなどを変えただけでも充分に雰囲気を出すことができる」という。

 コートは軽くて生地が良いものを勧めた。しかし生地は一般の人が触って国産なのか、イタリア産なのかを区別しにくいのが難点。朴さんは「ミンクやウールのコートは高くても、珍しいデザインのものを探すのが良い」と説明する。朴チュンムがデザインを手掛ける「DEMOO」(561-3774)では、ハーフコートが38万~42万ウォン。

 朴さんは「価格が高いと感じるのであれば今は買わずに、セールまで待つのも一つの手」としながら、「お母さんが着たタンスの中に眠っているコートの中から生地の良いものを探してリサイクル(4万~5万ウォン)して、色を染め直しても、4万~5万ウォンの費用で立派なリバイバルコートになる」と語った。カラーは黒、赤黒いワイン色、カーキ、ベージュ、紫などが流行るだろうと予想した。

 朴さんは「贅沢を促す雑誌や芸能人を見て服やアクセサリーを買うのは避けるべき」とし、「直接歩き回りながら細かくチェックして、自分に合った服を探す習慣を身につけることが必要」と語った。朴さんは米国とフランスでデザインを学んだ後、91年に帰国、李シンウ・オリジナリーのデザイン室長、第一(チェイル)毛織での勤務を経て、2000年にアパレルベンチャー企業の「OTR」(569-5452)を設立した。映画『銀杏のベッド』、『燃ゆる月』などの衣裳デザインも手掛けた。

方顯哲(パン・ヒョンチョル)記者
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