『文化のワンページ』のDJを務める韓栄愛

 歌手の韓栄愛(ハン・ヨンエ/43)が先月26日からEBS・FM(104.5MHz)で『韓栄愛の文化のワンページ』(演出:金ソンスク)という教養番組のDJを務めている。月曜日から土曜日まで、午後3時から1時間の生放送だ。

 あるリスナーはインターネットのBBSにこのような書き込みをした。「花瓶のバラだけを見ていたが、野生の花が咲き乱れた野原を見渡すような気分です」。それが韓栄愛のイメージであり、事実、EBS・FMのイメージでもある。韓栄愛も「EBS・FMが104.5であることを私も初めて知った」と話した。

 「2年前にKBS・FMで音楽番組を6カ月ほどやったのですが、その時ラジオの魅力を知りました。DJとリスナーが1対1で対話をするような感じだったんです」

 『文化のワンページ』は音楽番組ではない。曜日別に美術、公演、映画、文学、音楽など、文化系の関係者たちが出演して韓栄愛と一緒に最近の文化界の話題について語り合う。先週はノ・ウンジュ(建築評論家)、李相均(イ・サンギュン/安山(アンサン)市立国樂団長)、チュ・ユシン(映画評論家)、金東洙(キム・ドンス/ファッション評論家)各氏らが出演した。音楽は2~3曲だけを流す。

 「文化生活を楽しみたいと思う人たちにガイドになってあげたら、という願いです。このような番組が増えると、みんな少しずつもっと幸せになれそうな気がするんです」。韓栄愛は「私個人的には、どうしても月曜日(音楽)と水曜日(舞台公演)に特に関心を持ってしまう」と話した。

 この番組はリスナーを対象に「文化キーパー」100人を選出した。全国各地の“キーパー”たちは自分たちの街の文化ニュースをこの番組を通じて知らせる役目を果す。「全国民の半分がうちの番組の“文化キーパー”になれたら、韓国の文化生活もはるかに豊かになるはずです」

 1999年に5枚目のアルバム『ナン・ダ』をリリースした後、休み状態だった韓栄愛は来年3月ごろ、ニューアルバムをリリースする予定だ。「この番組からすごくたくさんのヒントを得ると思います。事実、音楽は全てのジャンルと連携してますから」。彼女は「私は歌の裏の姿までも見せる“彫刻的な”音楽をやろうと努力している」とし、「舞台の方向が北側であるなら、私の歌が北極にまでに届くと考えながら歌う」という。

 韓栄愛は国樂からクラシックに至るまで、全てのジャンルの音楽を流す番組をいつかやってみたいと話した。FMで「音楽番組」が段々消えていることに対しては、「もう、その話をしようとしたら、24時間あっても足りないくらい。酒もなければ」と手を振って見せた。

ハン・ヒョンウ記者
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