初来韓したスーパーモデル・クロコバ「成功の秘訣は性格かな」

 世界最高のモデルは誰?シンディ・クロフォード、クリスティ・ターリントン、リンダ・エヴァンジェリスタなど、スーパーモデルの第1世代は去った。中性的な魅力で人気を集めたケイト・モス、ブラジルのグラマー、ジゼル・ブンチェンも絶頂期を過ぎた。今この瞬間、最も売れているモデルを2人挙げるなら、カルメン・キャス(24)とカロリーナ・クロコバ(18)だ。最近、ヴォーグ、バザール、ELLEなどの欧州のファッション誌やニューヨーク、パリ、ミラノのファッションショーで脚光を浴びているトップモデルだ。

 彼女たちが韓国にやって来る。チェコ出身のクロコバが25日に来韓し、エストニア出身のキャスは29日に到着する。2人はソウル小公(ソゴン)洞のロッテホテルで行われる「コリアファッション・ワールドインソウル」(CIエンターテインメント主管)の舞台に立つ。クロコバは27、28日、キャスは30、31日に出演する予定だ。韓国のアパレルメーカー約100社がこの秋のトレンドを披露する舞台だ。

 ナオミ・キャンベル、クラウディア・シファーらスーパーモデルが韓国に来たことはあったが、いずれも絶頂期を過ぎてのことだった。だがクロコバとキャスは現在、世界のファッション界で最も多忙で高額の出演料を誇るモデル。ショーに1回出て服を3着着るだけで得る出演料は2万5000~4万ドル(約3150万~5200万ウォン)だ。各種広告、写真集のモデルとして世界各地を飛び回る2人の収入は天文学的。今回のソウルファッションショーの出演料も18万ドル(2億3000万ウォン)に及ぶ。

 身長180センチ、ブロンド、青い目、東欧圏出身。共通点の多い2人の人生は現代版シンデレラストーリーだ。また、トップモデルのライフスタイルの典型的なケースともいえる。10代でスカウトされた2人はひとまずミラノに送り込まれる。有名ファッションカメラマンの目に止まり、雑誌に登場した後、デザイナーたちと親しくなりファッションショーに進出する。本拠地をニューヨークに移し、家にいるよりもファーストクラスとホテルのスイートルームにとどまる時間の方が長い。ヨガは必須。常に小型犬を連れて行動する。


 先に韓国入りしたクロコバに27日会った。「有名モデルになるのはある程度可能なことです。でもスーパーモデルになるには何か特別なものが必要。私の秘訣ですか?エネルギーと性格ですね」

 ジーンズに身を包んだ足はすらりと長い。ほっそりとした体は今にも折れそうだ。ノースリーブの下に下着を付けなくても自然に見えるのはやはりモデルの貫禄か。体操とバスケットが好きというクロコバは「やせすぎで競り合いに弱く、バスケットは諦めた」と話した。友人の勧めでプラハのモデルエージェントに写真を送ったのがほんの2年半前のこと。クロコバには“下積み時代”がない。デビューと同時に人気が爆発。長身に細身の体、メイクによって印象が全く違う個性的なマスクのおかげだ。

 モデルの間では有名ファッション誌の表紙を飾ることは、軍人が勲章を獲得するのと同じく重要だ。「16歳の時に米国ヴォーグ誌の表紙モデルの最年少記録を更新した」と話すクロコバは、現在シャネル、イヴサンローラン、トミーフィルフィガーなどのモデルを務める。「完璧な美などありません。ふらふらせず、変化しないことが重要です」。彼女は「麻薬、酒、たばこが飛び交うモデル界で、これを近づけないのも自己管理のひとつ」と言う。「何より肌によくないですから」

 「有名になるとみんな私の言うことに耳を傾けるようになった」というクロコバは「有名税を利用してやりたいことがたくさんある」と話した。まずは最悪の水害に見舞われている故国チェコの水害被災者のための募金運動を行う予定で、「ハベル大統領とも意見を交わした」という。

 「先日のベルサーチのショーで、裾を引きずるシルクのドレスにとても高いハイヒールを履いて、ガラスでできたキャットウォークを歩いていたら、転んでしまいました。ウォーキングには自信のある私が転んだので、みんな呆気にとられていました。それでも拍手を送ってくれましたけど」。韓国の舞台に初めて立つクロコバは「韓国ファッションについてはよく知らないけど、韓国対イタリアのサッカーワールドカップの試合はとてもおもしろかった」と話した。

鄭在娟(チョン・ジェヨン)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c)Chosunonline.com>
関連ニュース