「夫のゴールデンゴールと指輪へのキスは、大韓民国の女性たちにとってドラマでした」
KTF(韓国通信フリーテル)が、筋書きのないドラマと言われるサッカー・ワールドカップ(W杯)韓日大会でゴールデンゴールを決め、華麗な実力を披露した安貞桓(アン・ジョンファン)選手の妻、李ヘウォンさんをモデルにしたテレビCMを制作した。
今回のCMはKTFが2002W杯のオフィシャルスポンサーという点に着目し、W杯の雰囲気を締めくくる意味で、広告代理店の「ウェルコム」が企画した。
テレビで韓国対イタリア戦を見守る妻の李ヘウォンさん。夫のペナルティーキックの失敗で、彼の心情を推し量り、涙しながらテレビの前で試合の行方を見守る彼女は、試合の最後まで涙を止めることができない。
試合終了後、夫からかかってきた電話。「ヘウォン、俺は120分間、泣きながら戦った」という言葉に号泣する妻の姿。多くの韓国女性を涙させた、あの日の感動が蘇るようだ。
実際にも泣きながら試合を見守ったという李ヘウォンさんは、撮影中に当時の様子を思い出したのか、鼻を赤くして泣いていたという。
KTFは今年の初めから、このCMの専属モデルである李英愛(イ・ヨンエ)に代わるモデルを探してきたが、適役を見付けることができずに苦心してきた。
結局、今年最もドラマチックなシーンとして挙げられる、W杯イタリア戦での感動をこのCMのブランドイメージに結び付け、モデルの交代もスムーズに成功させた。