「もともと男っぽい性格…タフガイの演技にご期待を」

 「前にどこかで会ったことがあるような気がするんだけど」(タレ)、「それちょっと古い口説き文句なんじゃないの?俺に興味あるんだったらあるって正直に言えよ」(ヒョク)。

 クシャクシャの髪に黒いTシャツを着て、不良っぽい話し方をする朴ヨンハ(26)の姿はイメージチェンジしたばかりとは思えない程よく似合っている。29日にスタートするKBS2テレビの新しい月火ドラマ『ラビング・ユー』(脚本:金ジョンヒョン、シン・へジン、演出:李コンジュン)のワンシーンだ。

 このドラマで朴ヨンハは母親が死んだ後、1カ月も経たないうちに再婚した“財閥”の父親を憎悪し、済州(チェジュ)道のみかん農場で下働きをしながら生活している主人公ヒョクに扮する。ヒョクはヒロインの島娘タレ(ユジン)を愛するようになりながら、世の中を見る目が違ってくる。「男っぽい役です。失恋の痛みに涙した『冬の恋歌』のサンヒョクは忘れてください」

 朴ヨンハはこれまで様々なドラマで優しく繊細な男のイメージを演じてきた。しかし「これからは思い切った変身が必要だと思いました」と話す。華奢に見える体格を変えるため、数カ月間はウエイトトレーニングに専念してきたという。

 実際の朴ヨンハはドラマの中のイメージとは正反対の男っぽいタイプだ。高校と大学時代は学校のロックバンドでベースギターを弾き、プロのカーレーサーとして活動したこともあるという“スピードマニア”だ。高校の時は男のスポーツ“アイスホッケー”で大学に進学しようと思ったこともあるという。

 高校2年の時に街でスカウトされ、MBCテレビのコメディー番組『テーマゲーム』でデビュー、今年で演技生活8年目を迎える。目立ちはしなかったが切れ目ない活動で立地を固めてきた。そんな彼も“浮気”を夢見る分野がある。ゲストなしで1人で静かに進める深夜放送のDJだ。朴ヨンハは昨年放送されたSBSテレビの『守護天使』のテーマ曲を歌ったほど、歌も上手い。

チェ・スンヒョン記者
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