『申重鉉 名盤シリーズ』で名曲が復活

 韓国ロックのパイオニア、申重鉉(シン・ジュンヒョン)の作品が『申重鉉 名盤シリーズ』というタイトルで再リリースされる。申重鉉本人のアルバムも含まれているが、パール・シスターズや金チュジャ、金ジョンミ、李ジョンファといった申重鉉が作詞、作曲、演奏を手がけた曲を歌った歌手たちのアルバムもCDでよみがえる。

 まず、第一弾としてリリースされる2枚のアルバムは、金ジョンミの『風』(1973)と李ジョンファの『春雨』(1969)。金ジョンミは韓国で初めてサイケデリックスタイルのボーカルを試みた女性シンガーだ。高校3年生の時に申重鉉を訪ね、すぐに歌手として見初められた。金チュジャの人気を抑えて“第2の金チュジャ”と呼ばれた金ジョンミの、鼻音混じりの独特なボーカルは、当時としては破格的なスタイルだった。

 李ジョンファの『春雨』は「申重鉉とドンキース」のデビューアルバムでもある。李ジョンファは韓国初のロックグループ「ADD4」の解散後、米第8軍の舞台で活動している際に申重鉉に抜擢された女性シンガーだ。名曲『春雨』がこのアルバムに収録されている。

 この外にも『申重鉉 名盤シリーズ』は、8月に金ジョンミの『ナウ』、パール・シスターズ、金チュジャ、「申重鉉と葉銭たち」のアルバム再リリースと続く予定。

韓賢祐(ハン・ヒョンウ)記者
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